クリアザリガニの特徴・頭胸甲側部の色抜け

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今回の記事はクリアザリガニの特徴についてです。

クリアザリガニはゴーストザリガニと比べて流通量が少なく、飼育者も少ないことからあまりその特徴がよく知られていません。またいろんな人がクリアザリガニについて適当なことを言っているため間違った認識が広まっているようにも感じます。

なお、クリアザリガニについては下のような記事も書きました。併せてお読みいただけますと理解がより深まると思います。

一般的に言われているクリアの特徴

クリアザリガニは頭胸甲側部の色抜け特徴であるかのようなことがよく言われています。また、頭胸甲側部の色抜けの範囲が広いほどグレードが高いというようなことも言われているようです。本当にこれは正しいんでしょうか?後述していきます。

Procambarus Alleni Clear

テーマの趣旨とは関係ありませんが最近話題になっているようですので触れておきますと、下の写真はヤフオクで「Procambarus Alleni Clear」として最近よく出品されているものです。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m249228809

頭胸甲側部が真っ白に抜けていてアメリカザリガニのクリアっぽさがありますね。

ただしアメリカザリガニのクリアザリガニっぽい表現ということで「Clear」と名付けられているだけでアメリカザリガニのクリアのような色素変異のクリアという意味ではないと思います。しかしすごく綺麗ですね。

頭胸甲側部の色抜けとは

ちなみに頭胸甲側部の色抜けとは下の写真の枠囲みの色抜けで白くなっている部分です。

違和感を感じたためいろいろ調べてみた

頭胸甲側部の色抜けがクリアザリガニの特徴という話を当方もずっと信じていましたが少し前から違和感を感じるようになったためいろいろ調べてみました。

頭胸甲側部が色抜けはクリアだけの特徴ではない

違和感を感じたのはゴーストザリガニフェイドでも頭胸甲側部が色抜けする個体が結構いるからです。例えば下の個体はすべてゴーストザリガニでネット上で拾ったものですが頭胸甲側部がかなり色抜けしてますよね?

サイエンスファクトリーのフェイド

サイエンスファクトリーという会社が過去に販売したホワイトフェイドも頭胸甲側部が結構色抜けしています。

天然アメリカザリガニのバリエーション
野外採集品に拘ったアメリカザリガニの豊富なバリエーションは必見の価値あり!!

もともとクリアを流通させたのは愛知県のショップ

もともと愛知県産のフェイドクリアザリガニとして流通させたのは愛知県のとあるショップだそうです。

当時の状況を知る方に尋ねたところそのショップがクリアザリガニの特徴として挙げていたのは幼体時に殻がスケルトン状に色が抜けるという点だけのようでした。

つまり頭胸甲側部の色抜けはクリアザリガニの特徴とはされていなかったということです。

上の写真は当方がブリードしたクリアザリガニですが殻が透明でスケルトン状です。幼体のクリアザリガニは個体差はありますがだいたいこんな感じにスケルトンです。

誰が言い出したことなのかどんな根拠に基づくものなのか不明

クリアザリガニについていろいろ調べてみましたが結局、頭胸甲側部の色抜けがクリアザリガニの特徴だという根拠や、そもそもその話を誰が言い出したのかは全く不明でどこにもそれらしきソースはありませんでした。

当方が思っているクリアの特徴

ちなみに、当方が考えているクリアザリガニの特徴は次のようなものです。リストの数字は成長度と対応させてます。

  1. 特定の色素が一部欠損(減少)している(だから幼体時スケルトンなのでは?)
  2. ヒゲが白くない(ゴーストは白い)
  3. くすんだ感じの色合い(おそらく色素が少ないためでは)
  4. 成長すると個体ごと固有のカラーが濃く発現する

ちなみに、これら定義を外れるものはクリアではないというつもりは全くないです。何度も書いてますが屋外採取された色素変異個体はいろんな血が混ざっているのが当たり前なので定義なんてだいぶおかしな話です。下の記事でちょっと詳しく書いてます。

WILD採集された色変ザリガニに純血など存在しない | 自然保護とザリガニの科学ブログ
最近「WILDクリア」というワードをたまに目にします。「WILDクリア」と言われるとなんだかよく分からないけど凄そうっていうイメージを利用して無責任にブランド化するだけでどのあたりが凄いのかを説明しない(分かっていないから説明できない?)た