ザリガニの外骨格とカルシウム

ザリガニの外骨格は水質が弱酸性だと水に溶けると思ってる方は方は多いと思います。実際、外骨格に含まれるカルシウム(炭酸カルシウム)は水に溶けます

しかしザリガニは餌に含まれるカルシウムを外骨格に取り込むことができます。

したがって外骨格に含まれるカルシウムが溶けるから、という理由で水槽の水質をアルカリ寄りに調整したり硬度を高くする必要性は全くないです。

根拠としては脱皮時に胃石を作って脱皮後にそれを溶かして外骨格に取り込むメカニズムを考えていただければ分かると思います。

脱皮のメカニズム:脱皮時に胃石をつくる

ザリガニは脱皮時に外骨格のカルシウムを血液中に溶かして外骨格を柔らかく脱ぎやすくしてから脱皮します。その際血液中に溶かしたカルシウムを体内にチャージしておくために胃の中に作るカルシウムの塊が胃石だと言われています。

下の写真が胃石です。

脱皮のメカニズム:脱皮後に胃石を戻す

この胃石に含まられるカルシウムは脱皮後に再び血液に溶かして新しい外骨格に戻して石灰化して硬化させると言われています。

つまり、胃石を胃の中で溶かして外骨格に戻すことができるということは胃石に限らず餌に含まれるカルシウムを胃の中で溶かして外骨格に取り込むことができるはずだと考えることができますよね?

生きてる巻き貝の殻は水に溶けない

ちなみに巻き貝の殻はほとんど炭酸カルシウムでできておりザリガニの外骨格よりさらに水に溶けやすいです。

しかし生きてる巻き貝を弱酸性の水で長期間飼育しても殻が溶けることはありません。

ちなみに上のラムズホーン櫻華は弱酸性の水質で飼育していました。しかし殻が溶けたりすることなくきれいに育ってます。理由は餌からカルシウムなどのミネラルを補給できるからです。ちなみに意図的に弱酸性にしているわけではなく水質は自然と弱酸性で安定するためです。

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ということは、「外骨格に含まれるカルシウムが溶けるから」という理由で水槽の水質をアルカリ寄りに調整したり硬度を高くする必要性は全くないと思いませんか?

カルシウムの役目

ザリガニの外骨格はキチンがベースでそこに強度を与えているのがカルシウムだそうです。下のツイで教えていただいた内容が非常にわかりやすかったのでご紹介させていただきます。

キチンとは

キチンとは脱皮時に脱いだ外骨格がキチンだと言えば分かりやすいのかもしれませんね。

この脱いだ後の外骨格にはカルシウムは全く含まれていないんだそうです。

2020/7/2追記

本記事では通説にならって、古い外骨格から胃石にカルシウムを移して脱皮後に新しい外骨格にカルシウムを移すというようなことを書いていますが(そこら辺は今回の記事のメインテーマではないためどうでもいい)おそらく多分ちょっと違う気がします。

なぜなら脱皮殻にはカルシウムは全く含まれていないそうですが通常と同じレベルで硬いです。