ブラックウォーターの殺菌効果で卵の腐敗防止

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前回の記事の続きです。

ザリガニ飼育の水質phについて
アメリカザリガニ飼育に際しては昔からphは中性からアルカリ寄りが推奨されています。市販されている書籍で最も一般的だと

今回の記事ではもう少し踏み込んでブラックウォーターのザリガニ飼育への有効性についてまとめました。

ブラックウォーターとは

ちなみにブラックウォーターとは次のとおりです。

陸水学におけるブラックウォーター英語:blackwater)とは、木の茂った湿地や沼地を通る、水深が深く、流れが遅い河川のことである。枯れ葉などが川底に堆積しているので、それからタンニンがしみ出して流れている水は透明な黒〜茶色に着色され、酸性河川となっている。代表的なブラックウォーターは、南アメリカのアマゾン川水系に多い。ここでいう”ブラックウォーター”とは、陸水学地質学地理学、そして生物学的な研究によって定義される物であるから、流れている水が黒い川がすべてブラックウォーターであるという訳ではない。

ブラックウォーター (陸水学) - Wikipedia

要するにブラックウォーターとは落ち葉からしみ出たタンニン等によって茶褐色になった水です。phは弱酸性、硬度は軟水となります。

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photo credit: g – s – h

アクアリウムへの落ち葉の利用

水槽に落ち葉を投入すると水がブラックウォーター化します。

そのブラックウォーターに含まれるタンニンには抗菌作用殺菌作用があります。したがって病気の予防治癒といった効果を期待して熱帯魚やメダカの飼育に際して水槽にマジックリーフやクヌギの落ち葉、柿の落ち葉を投入するのはそこそこ一般的に行われています。

特にワイルドベタショーベタの飼育に際してはかなりポピュラーですよね。

Black Orchid Betta

photo credit: PhotoPieces

一部のプレコについても原産地のネグロ川の水質がブラックウォーターであることから繁殖等に際してブラックウォーターは効果があるようです。

ザリガニ飼育における落ち葉の利用

クヌギの落ち葉を水槽に投入するアイデアはザリガニ飼育においても古くから行われています

ただしザリガニ飼育において落ち葉は一般的に非常食稚ザリの隠れ家として利用されるケースが多いです。色揚げ目的としても利用可能です。

ザリガニの餌として落ち葉だけでなく腐葉土も使える
5/4追記:落ち葉を入れるとphが急変する可能性があるため現在検証等してます。実際に試す場合には下処理を十分にしてア

このようにザリガニ飼育に際して落ち葉は一般的に利用されていますがブラックウォーターそれ自体やそこに含まれるタンニンよる効果を期待してる方はほとんどいないはずです。

しかし熱帯魚の飼育と同様にザリガニの飼育に際しても「ブラックウォーター」は様々な効果が期待できるはずです。それが次のとおりです。

ブラックウォーターによる卵の腐敗防止

ブラックウォーターに含まれるタンニンには抗菌作用殺菌作用があります。この効果をザリガニ飼育において最大限に活かせる場面があります。それが抱卵した卵の腐敗防止です。これはかなり期待できるはずです。下の写真はすでに抱卵後数週間経過してますが詳細は書きませんがかなり順調だと思います。

もしかしたらCambarus(カンバルス属) の繁殖界隈ではすでにやってる方がいるのかもしれませんがそちら方面は疎いため全く分かりません。

ブラックウォーターによるバーンスポットの防止

さらにタンニンの抗菌、殺菌作用はバーンスポットの予防にも効果があるはずです。バーンスポットの発生原因には様々な原因がありますがその原因の一つに水中の雑菌による腐食もあるはずだからです。この原因に対してはブラックウォーターは期待できるはずです。

弱酸性の水質により外骨格が腐食されることがバーンスポットの原因であるというとんでも情報を以前ちらっと見かけたことがありますがそれは明らかにおかしいです。自然界に生息してるアメリカザリガニはほとんどが弱酸性の水質の環境で生息しているはずですがバーンスポットになってる個体はほとんどいないです。弱酸性の水質がバーンスポットの原因であるならば自然環境に生息してるアメリカザリガニのほとんどがバーンスポットだらけになってるはずです。

ブラックウォーターによる色揚げ効果

ザリガニの発色は外的要因により影響を受けます。詳しくは下の記事で書きました。

ザリガニは外的環境により色が変わる | 自然保護とザリガニの科学ブログ
ザリガニは外的環境(餌や飼育環境)により色が変わります。そのザリガニの体色に影響を与える要因をまとめると次のとおりです。全7つです。ちなみのこの記事は2018年4月に書いた記事を読みやすく修正したものです。ザリガニの体色に影響を与える要因①

ブラックウォーター化した水はザリガニの周辺環境を黒にすることを意味するため保護色機能によるブルー系の色揚げ効果が期待できるはずです。またブラックウォーターは日光をわずかですが遮断します。したがってとメラニン焼けによる茶褐色化を防止する効果も期待できるはずです。

ブラックウォーターは軟水になる効果もある

このようにブラックウォーターやそこに含まれるタンニンには様々な効果が期待できるはずです。ただし水質を軟水にしてしまうことやその他様々な影響もありますので実際に試す際にはみなさんそれぞれの飼育環境で少しづつ様子を見ながらが行うのがよいと思います。

ちなみにブラックウォーターが軟水になるメカニズムとしては次のとおりです。

ブラックウォーターは通常の澄んだ水と比べて酸性度が高いだけでなく、水が軟水化しているという特徴を持ちます。水が軟水化するのには、腐植酸が水中のミネラル成分と結びつき、水の硬度を上げるカルシウムやマグネシウムなどの濃度が低下するためです。

栄養豊富な水、ブラックウォーターの効果と成分|熱帯魚、アクアリウム情報マガジン
熱帯魚、アクアリウムを始めたい方、趣味としている方に向けた熱帯魚、アクアリウム情報マガジン

ちなみに一般的な熱帯魚の飼育に際しては軟水は好ましいようです。また鉄分は水生動物にとって毒だという説があります。

ただしザリガニ飼育に際しては硬度(炭酸カルシウム)が重要だという説(日本全国各地ほとんどの場所の水質は軟水のため真偽は不明)もありますし、気になる方は卵の殻を水中に投入しておけば良いと思います。炭酸カルシウムの補給になります。当方はケースバイケースで卵の殻も活用してます。

ちなみに日本の水質はほとんどの地域で硬度が低いです。市販されてる日本のミネラルウォーターも全て軟水ですよね。