タイゴーストなどのアメリカザリガニの繁殖方法についてまとめてみます。
なお当記事はブラックキング、ゴールデンキングなどの他のアメリカザリガニ、あとはフロリダブルーなどの繁殖についても共通です。
ちなみのこの記事は2017年10月に書いた記事を読みやすく修正したものです。
Contents
タイゴーストとは
まず最初にタイゴーストについてから。
タイゴーストとはタイから進化したゴーストザリガニとして日本に逆輸入されるようになったもの、アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)の色素変異種です。
したがってタイゴーストはちょっと色などがカラフルなだけで日本全国各地の池などにいる普通のアメリカザリガニと全く同じです。繁殖も簡単です。
繁殖を目指すのであれば複数ペア
ただしいかにタイゴーストなどのアメリカザリガニの繁殖が簡単だとはいっても、ザリガニのオスメスにはそれぞれ繁殖できるタイミングがあったりするため繁殖を目指すのであればペア飼育ではなく複数ペア、もしくはオス2匹メス多数というように持ち球を多数持つのがおすすめです。
簡単だとはいえ1ペアだけで繁殖までこぎつけるのにはある程度経験が必要です。
タイゴーストの稚ザリの数
アメリカザリガニはかなり繁殖力が強く、一回の繁殖で300~500匹くらいの赤ちゃんが産まれます。
タイゴーストであってもそれは同じです。
ザリガニの繁殖方法
ここからが本題です。ザリガニの繁殖方法をまとめると次のとおりです。
- ザリガニ繁殖はまず繁殖可能サイズ(後述)に育てる(用意する)ことから始まります。
- 成熟したペアを用意できたらメスにセメ腺(後述)が出るまで待ちます。
- セメ腺が確認できたらペアリング(後述)します。
- 交接が確認できたらメスだけ隔離して静かな環境で飼育します。
- メスに準備ができしだい抱卵します。だいたい大潮の日が多いです。
- 抱卵したら何事もなければだいたい1ヶ月後に稚ザリが孵化します。
繁殖可能サイズについて
タイゴーストなどのアメリカザリガニの繁殖可能サイズは目安としてはだいたい尻尾から頭の先まで6センチくらいとなります。慣れてくると見た目で判断することもできるようになります。
見た目による判別方法としては色が濃く鮮やになることです。
脱皮1回でずいぶん変わるものですね。前は可愛らしさがありましたが現在は完全に大人な雰囲気です。
ちなみに6/3➙6/23、今回の脱皮で繁殖可能 pic.twitter.com/xkMUfWVm3g
— ザリラムズ (@bredinjptyo) 2018年6月26日
この写真が分かりやすいかなと思いました。なお脱皮直後が外骨格が柔らかいため数週間経過してからペアリングするようにしてください。爪が欠けます。
セメント腺(セメ腺)について
ザリガニは抱卵するとお腹に卵を抱えますが、お腹に卵を接着させる物質がセメント腺(セメ腺)だと言われています。
ザリガニのメスは繁殖サイクルに入ると尾扇の内側に動画のように白いセメント腺が発達してきます。
ちなみに尾扇とはエビフライの尻尾の部分です。動画の個体はセメント腺がかなり発達しているため外側から透けて見えていますが実際にセメント腺が出ているのは尾扇の内側です。
セメ腺発達の初期段階ではセメ腺は外側からは透けて見えないためセメ腺が出ているかどうかはザリガニを持ち上げてお腹側から確認します。
ペアリングについて
ザリガニのペアリング(交配)とはオスとメスを交接させることをいいます。ペアリングのやり方は人それぞれ違うと思いますが当方は次のように行っています。
- セメ腺が出たメスとオスをバケツに投入する
- バケツにはエアレをする
- やる気満々のペアだと即交接します
- なかなか交接しない場合はオスを取り替える
- メスがあからさまに嫌がって抵抗する場合はペアリングを中止する
なお、ペアリングは日中行うのが一般的です。ザリガニは夜行性ですが交接や脱皮は日中に行うとされているためです。
こちらのツィートも参考にしてみてください!↓
人それぞれやり方が違うかもしれませんが自分はメスにセメント線が確認できたらペアリングして1、2回交椄させてます。
交椄するとメスは精包を半年位ストックしますのでもうペアリングしなくても多分時期が来たら抱卵しますよ
— ザリラムズ (@bredinjptyo) 2019年1月18日
ザリガニのペアリングにはタイミングがある
ザリガニのペアリングにはタイミングがあります。ただしタイゴーストなどのアメリカザリガニの場合にはタイミングを気にする必要は特にありません。成熟してればだいたいOKです。
北米種ザリガニの繁殖についてはこちらも参考にしてみてください。

メスが嫌がるときはペアリングを中止する
ペアリングした際にメスがオスを嫌がる場合がありますが、その場合はペアリングは中止してください。繁殖準備ができてるメスは通常全く抵抗することなくオスを受け入れます。
抵抗するということはなんらかの原因があるはずだからです。
あからさまにオスを嫌がる場合はすでに交接済みで排卵段階に入っているためオスを「外敵」と認識してる可能性が高いです。
やる気のないオスもいる
ペアリングしてもなかなかメスと交尾しようとしないやる気のないオスもいます。そんな場合は別のオスを使うのが楽ですが他にオスがいない場合には
- 水を新しいものに交換する
- エアレを強くする
- 水温をあげる
などしてザリガニの活性をあげるのもひとつの手です。
先日はお世話になりました。タイゴーストとスケミッティを落札したものです。
両方とも1週間たっておりませんが元気です。スケミッティは人影、ライトの光におびえるようで
なかなか見かけられませんが、朝になると餌が消えてますしライトをつけると陰に隠れます ^^
タイゴーストはコケだらけの流木もあっという間に奇麗にしてくれ
餌もバンバン食べてますし意外と協調性も良いようで脱皮2匹した模様ですが、
喧嘩もせずに元気にしてますがもう少し隠れ場所増設しようと思案中です。
困ったことにタイゴーストはラムズが大好物な模様でサービス?で入っていたブルーラムズは
両方水槽に離した瞬間食われました・・・水槽に離していたピンクラムズも既に7~8匹食われてます。
1匹は2cm位の大きさだったのですがそれがブルーラムズの次に食われました! ^^;
身を食べた後の殻も毎日無くなってきてるのでバリバリ食べているのでしょう
シュリンプもラムズ食うのですが、ザリの食い方はすごいです!!
ハサミを殻の中に突っ込み食ってます、その後は殻をハサミでジョキジョキ(切れてるかは?)
刻んで食ってます! ^^;
ラムズサイトの方を見ると残餌処理はアップルスネールの方が良いのですかね?
バイオレットラムズの出品予定とかありますか?高価な餌になりそうで怖いですが・・・