ザリガニの脱皮殻を観察してみました

 

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前回の記事の続きです。

ロブスターは脱皮により内臓が入れ替わるため不死身らしいがザリガニも不死身か?
ロブスターは脱皮により内臓まで入れ替わるという説があるようです。しかもこれはそこそこ有名ですね。ただし真偽は不明です

脱皮殻を観察してみます。

ザリガニが内臓まで脱皮するのであれば脱皮殻に内臓の脱皮部分が付着しているはずです。そうですよね?ということで脱皮殻を観察してみました

これがザリガニの脱皮殻です。まずはから。見覚えある感じだと思います。

これはから見たところです。

もっと近づいて上から見てみました。中央にイカのクチバシみたいなものがあります。

赤の丸囲みです。調べたらこれはザリガニのでした。

黒ザリの食事中の口と同じですよね?

口と食道は脱皮している

脱皮殻にひっついていたは脱皮殻の内側に引っ張られた状態で脱皮殻とかなり近い部分でつながっていました。つまりここから分かることは次のとおりです。

  • は脱皮している
  • 口と脱皮殻が近い部分でつながっていたことから食道あたりまで脱皮している
  • 胃らしきものはどこにも残されていないことからは脱皮していない

部位の名称については下の図を参考にしてください。食道の説明がありませんが口から胃にかけてが食道です。

画像引用元:科学のあゆみ

エラも脱皮している

エラも脱皮してると思われます。

赤の丸囲みのモヤモヤしてる部分がエラが脱皮したと思われる部分です。

白ザリだと分かりづらいので黒ザリの脱皮殻の写真も貼ってみました。ここから分かることは次のとおりです。

  • エラの薄皮(上皮組織)が脱皮している
  • エラが脱皮しているということはエラも脱皮で再生するのかもしれないが不明

ということで結論

長くなりすぎましたのでかなり省略して書きます。

ちょっとグロイですがザリガニの内臓ってこんな感じになってます。

それに対して脱皮殻はこれです。どう見ても内臓はほとんど脱皮していません。

脱皮しているのは脱皮殻を観察する限り「外骨格」のみです。前述のとおり口やエラなども脱皮してますがあくまでも外骨格に付属してるから一緒に脱げているだけ的なニュアンスだと思われます。

※この件についてもう少し踏み込んで調べてみたい方はもう少し丁寧に脱皮殻を観察してみてもいいかもしれませんね。

ロブスターが内臓まで脱皮~寿命なしは違和感だらけ

前回の記事で書いたとおり、ロブスターが内臓まで脱皮することを根拠に寿命がないという説があるようですが正直違和感しか感じません。なぜならば

  • 内臓部分は硬化していないため脱皮というプロセスを経る理由がない
  • 脱皮しなくても新陳代謝で内臓の細胞は常に新しく生まれ変わっている

つまり、ロブスターの寿命が推定最長150年と長いのは別の理由があるためだと思います。あとは150年を長いと感じるのは人間の基準で考えるからじゃないでしょうかね。

『ザリガニの脱皮殻を観察してみました』へのコメント

  1. 名前:国内外来種8号 投稿日:2019/11/06(水) 15:18:09 ID:e4cc05176 返信

    甲殻類は消化器官も脱皮するそうです
    カニの場合は肛門から後方に引き抜かれると言う事ですから、ザリガニの場合も大半は腹側に残っているのではないでしょうか

    外皮とひとつながりになっている内臓が脱皮しないためには、胃と肛門の付近でこれから脱皮する外皮との接続を断ち、新たな外皮と接続し直すシステムが必要になります
    面倒な仕組みになりますし、この作業に失敗した場合は代えの用意されていない内臓が引きずり出されて絶命することになり、余計なリスクを背負うことになります

    細菌や寄生中を除去する効果が認め、もし失敗しても消化管内にたんぱく源が残留するのみである内臓脱皮を、上述のような複雑なシステムを搭載してまでやめる必要はないでしょう

    内臓が入れ替わってるから不死身だという理屈はサッパリ理解できませんが

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2019/11/06(水) 17:45:01 ID:bc04de5dc 返信

      国内外来種8号さん

      はじめまして。コメントありがとうございます。消化器に関しては外骨格に付属する口やエラなどが脱皮してることは肉眼で確認できておりますがそこから先は確認できておりません。肛門側につきましては未確認ですが外骨格とつながってる外側部分に関しては一緒に脱げてるのかもしれませんね。

      なお、あくまで甲殻類は外敵から身を守るために外骨格が硬化した殻で覆われているにすぎず、内臓部分は他の生き物と同様に新陳代謝により細胞を作り変えて成長してるはずです。理由としては内臓部分まで硬化した殻で覆われている必要性が全くないためでしたがって内臓まで脱皮というのはありえない話だと考えてます。あくまで外骨格に付属する胃などの臓器の外側の粘膜状のものが脱皮の際剥がれ落ちてる程度ではないかと思います。

      そもそも内臓を脱皮して新しく生まれ変わるためには臓器の内側が脱げないと新しく生まれ変わったことにはなりませんがそれはどう考えても物理的に不可能です。

  2. 名前:国内外来種8号 投稿日:2021/01/16(土) 01:07:58 ID:10230bf20 返信

    臓器の内側が脱げることにはなんの問題もありません
    我々の臓器の内壁も、体表面と同様に日々剥がれ落ちております
    排泄される便の一部はかつての内蔵です

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2021/01/16(土) 16:11:17 ID:e2b5a1f69 返信

      それってただの新陳代謝ではないでしょうか?

      あと少し調べていて思ったのですが、ロブスターは内蔵も脱皮するという説を一体誰が言い出したのかソースが不明です。ネット上にあふれる数々のアフィブログにはロブスターは内蔵まで脱皮するので不老長寿だなどと面白おかしく適当に体裁整えて記事としてまとめてありますが、みんなどっかで拾ってきたネタを適当にそれっぽく編集しているだけ。以前別の記事で書きましたが赤くなる落ち葉にはカロチンは含まれていないとかいう大半の人が勘違いしている内容と同じ。みんなどこかに書いてある情報を適当にそのまま鵜呑みにしてるだけ。

      しかも先ほど当方がちらっと見たページだと

      ロブスターは脱皮する時に、他の甲殻類と違い殻だけでなく内臓も一緒に新しいものに入れ替わります。

      と、他の甲殻類とは違いロブスターは内蔵も脱皮すると書いてあったりします。これが正しいとも全く思いませんが。

      つまり、

      • ロブスターが内蔵まで脱皮するという説はソースがなくそもそも真偽不明
      • 仮にロブスターが内蔵まで脱皮するとしても他の甲殻類はそうではない可能性もある
      • ロブスターが長寿なのは内蔵まで脱皮するからではなく別の理由があるっぽい

      ということで、ロブスターが内蔵脱皮すると色んなアフィブログに書いてあるからザリガニも内蔵まで脱皮すると言い張るのはかなり無理があると思います。そもそもザリガニはロブスターとは違い不老だったり特に長寿な生き物ではなく数年で死んでしまう短命の生き物です。

      またロブスター以外にも長寿の生き物は色々いますがそれらは内蔵が脱皮するわけではないです。ロブスターの長寿を内蔵脱皮と関連づけることのほうが意味が分かりません。