種類名証明書の偽造によりザリガニの密輸が可能

 

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前回の続きです。

http://crayfish.wpblog.jp/2018/12/07/post-5923/

2006年の外来生物法の改正によりアメリカザリガニ以外の全てのザリガニは原則輸入が禁止されました。しかし現状ザリガニの密輸はかなり横行しています。

アメリカザリガニの輸入は種類証明書を提出する

ちなみにアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)だけは現在輸入が認められています。そしてそのアメリカザリガニの輸入に際してはこれがアメリカザリガニであるということを証明する種類名証明書というものを税関に提出することになっています。これによりアメリカザリガニの輸入が認められるという仕組みになってます。

タイゴーストの輸入証明書騒動
今回の記事はK&Gさんのブログのこちらのページに書いてある内容についてです。(2/12文章修正しました)   タ

種類名証明書については以前の記事でも少し触れました。

種類名証明書の偽造により容易に密輸が可能

そしてその種類名証明書は基本的に輸出元の政府機関が発行するようですが

「種類名証明書」については、基本的に輸出した国の政府機関が発行するものとなりますが、国によっては政府機関以外の機関でも種類名証明書を発行することが可能です。また、種類名証明書として使用できる、国際条約や他法令の規定に基づき外国政府機関が発行した輸出に際しての書類もあります。

環境省:日本の外来種対策

どういうわけか偽造が可能なようです。偽造ではなく荷物のすり替えかもしれませんが。

これにより種類名証明書にはアメリカザリガニ(Procambarus clarkiiと記載されているのに実際に国内に持ち込まれるのはアメリカザリガニではなくアレニー(Procambarus alleni)だという密輸手法が現状可能となっています。

アレニークリア(Alleni “White Cheek”

この手法により密輸されたのがアレニークリアなんじゃないでしょうかね。

Facebook

アレニークリアはタイではアレニーホワイトチーク(Alleni “White Cheek”)と呼ばれているようでして上で引用した投稿は2017年10月のものです。そしてその時点での累代数F2だそうです。日本のアレニークリアより明らかに早い時期から流通してますよね。これ以上は書きませんがつまり、、、

アレキング(ALLE-KING)

そしてまだ日本国内では流通していませんがALLE-KINGというアレニー(Procambarus alleni)色が濃いバージョンが海外では流通しているようです。

Poorihiran Butthongさんの投稿 2018年10月31日水曜日

そのALLE-KINGを日本に輸入している方がいました。

一応保存しておきました。これは密輸の可能性大でしょうね。

もし仮に密輸ではなくアレニーを未判定外来生物として正規の手続きで輸入したのであればその時点でアレニーの未判定外来種の指定が解除されたことを意味します。

環境省にアレニー(Procambarus alleni)は未判定外来種の指定が解除されたんですか?って電話したら一発で密輸なのか正規の手続きによる輸入なのか分かりますね。

堂々とfacebookで発言してしまうあたり認識が甘いといいますが密輸なんて当たり前すぎてもはや罪の意識すらないんでしょうかね?

アレニーとクラーキーの交雑種

アレニーとクラーキーの交雑種をタイから輸入してヤフオク出品されてた方もちょっと前にいましたね。これもアウトのはずです。

かなりややこしい話になりますが、特定外来生物とそれ以外の種との交雑種に関しては外来生物法の規制の対象外(グレーゾーン)となりますので特定外来生物としての規制は受けません。

これに対してアレニーとクラーキーの交雑種はこれとは全くの別問題です。

種類名証明書の添付により輸入が認められているのはあくまでアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)だけに限られています。そしてアメリカザリガニとアレニーの交雑種はProcambarus clarkiiではないため種類名証明書にProcambarus clarkiiと書くことはできません。つまり正規には輸入できません。それなのに輸入できたということは、、、

ネタはまだまだたくさんありますがここら辺にしておきましょうかね。

法の抜け穴

このようにザリガニの密輸はかなり横行しています。種類名証明書を偽造することで簡単に密輸可能だという抜け穴の存在を環境省が知ることとなったらどうなると思いますか?

画像引用元:JBpress

間違いなく規制強化ですよ。

その場合、アメリカザリガニを特定外来生物に格上げしないで現在のカテゴリのまま輸入のみを禁止するというのはちょっとありえないのでもしこの問題について対策を講じるならば一気にアメリカザリガニを特定外来生物に指定なんてことになるんじゃないでしょうかね。

つまり、ザリガニ飼育という趣味を末永く続けていきたいなら密輸を許すべきじゃないんですよ。密輸ザリガニを飼育してる人間を白い眼で見るくらい厳しい目で見ていくべきです。

画像引用元:K&G! Cambarus englishi

画像引用元:K&G! Procambarus teziulanensis

こんなザリガニがいきなり国内流通しだすとか絶対おかしいですよ。まともに反論できる方っているんですか?

密輸のおかげでレアなザリガニを飼育することができるということで密輸を許容してる方がいるようですがはっきり言いましてルールを守ってザリガニ飼育という趣味を純粋に楽しんでる我々にとっては迷惑もいいところです。