ミステリークレイフィッシュは本当に単為生殖を行うため危険なのか?

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無知なザリガニ飼育者エビガニ(イモガニ)がワラダンを密輸(植物防疫法違反)
植物防疫所に確認しないで未判定種を輸入したらそれはすべて密輸
自分が管理するちっちゃな水槽内の出来事が全てだと勘違いしちゃう痛い人

 

ミステリークレイフィッシュは単為生殖を行うので危険だというイメージをお持ちの方が多いようです。しかしこれはイメージで考えすぎだと思います。

そもそも単為生殖無性生殖を混同してる方がかなり多いような・・・

ザリガニを飼育したことがない一般の方が「ミステリークレイフィッシュは単為生殖を行うので危険」だと考えているのはまぁしょうがないとしても、現在ザリガニを飼育されてる方すらそういった意見が大半なのは正直ザリガニ飼育者としてかなり寂しいです。以下、ミステリークレイフィッシュについてまとめてみました。

ちなみにミステリークレイフィッシュは危険視されてるほど危険な生物ではないです。危険度に関してはアメリカザリガニとなんら変わりませんしむしろアメリカザリガニのほうが危険です。

実際アメリカザリガニはたった90年間で日本全国に定着しましたがミステリークレイフィッシュは屋外で発見されたというニュースはたまに聞きますが定着したというニュースは未だ聞いたことがないです。

ただし外来生物であるため自然の生態系にとって危険であることには変わりがないです。なおミステリークレイフィッシュに限らず外来種を放流だなんて言語道断です。

アメリカザリガニの近親交配と色素変異
アメリカザリガニが日本に最初に持ち込まれたのは今からだいたい90年前(1927年)の5月12日で持ち込まれた頭数はたった20匹だったとのことです。 つまり

この記事は2018年5月7日に書いた記事を読みやすく修正して再公開したものになります。

ミステリークレイフィッシュとは

ミステリークレイフィッシュは単為生殖するザリガニとして知られています。アメリカなどではマーブルクレイフィッシュ(英:marbled crayfish、独:Marmorkrebs)と呼ばれていますが、ミステリーなザリガニとして日本で紹介されたことをきっかけに日本では「ミステリークレイフィッシュ」、「ミステリーザリガニ」という呼び方が一般的になっています。

ちなみにマーブルクレイフィッシュと呼ばれるのは大理石のようなマーブル状の模様があることに由来してます。

Marbled Crayfish

photo credit: Josh More

サバを与えなくても青くなる

ザリガニは外的要因により色が変わります。詳細は下の記事をご覧ください。

ザリガニは外的環境により色が変わる
ザリガニは外的環境(餌や飼育環境)により色が変わります。そのザリガニの体色に影響を与える要因をまとめると次のとおりです。全7つです。 ちなみのこの記事は2

そしてミステリークレイフィッシュは特に外的要因により色が変わりやすい傾向が強くアメリカザリガニのようにサバだけを与え続けなくてもちょっと工夫するだけで下の写真のように簡単に青く育てることが可能です。

ミスクレは見ためも綺麗で飼育も簡単なことから愛好家がとても多いです。

当方も結構好きなザリガニです。

単為生殖とは

ミステリークレイフィッシュは単為生殖を行うことはよく知られています。しかし単為生殖を無性生殖をごっちゃに考えてる方がかなり多いように見受けられます。

例えば「ミステリークレイフィッシュは単為生殖でクローンを作って繁殖する」というようなことがニュースなどで当たり前のように言われていますが産まれてくる子供はクローンではありません。

単為生殖について簡単に書きますと単為生殖とは、「交尾という過程を経ることなくメスが単独で抱卵して繁殖する方式」をいいます。

有性生殖と単為生殖の違い

有性生殖と単為生殖の違いは交尾をする必要がない、繁殖に際してオスを必要としないというただそれだけです。後述しますが有性生殖するアメリカザリガニのメスは一度でもオスと交接した経験があると精子を半年以上ストックすることができます。

したがってザリガニの繁殖力を考えた上で有性生殖と単為生殖は大した違いがありません。

無性生殖とは

それに対して無性生殖とは、プラナリアのように細胞分裂により増殖していく方式をいいます。無性生殖の場合には産まれてくる子供は完全な親のクローンとなります。

単為生殖するのはミスクレだけではない

ちなみに単為生殖するのはミミステリークレイフィッシュだけではありません。ギンブナなどもそうです。あとはオガサワラヤモリブラーミニメクラヘビヤエヤマサソリなども単為生殖を行います。さらにミジンコも単為生殖が可能です。

ギンブナの説明@ちゅら海水族館

photo credit: fijixfiji

単為生殖するから危険?

ミステリークレイフィッシュは単為生殖するためかなりヤバくて危険や生き物だというイメージがどうしても先行していますがこれは正しくありません。理由はざっとあげると次の4点です。

ちなみに前述のとおりギンブナも単為生殖を行いますがギンブナは爆発的に殖えたりしていませんよね?それよりブルーギルやブラックバスのほうが爆発的に増えており危険です。

①単為生殖でも繁殖回数は有性生殖と同じ

単為生殖するミステリークレイフィッシュも有性生殖するアメリカザリガニもどちらも繁殖回数は年に数回(1、2回)です。単為生殖だから繁殖回数が多いということは特にないです。

②ザリガニは精包を数か月間保持できる

アメリカザリガニは有性生殖を行いますが、オスとの交尾経験があるメスはオスから受け取った精子のはいった袋(精包)を半年以上保持します

つまり、精包を半年以上保持できるザリガニにとって単為生殖か有性生殖は繁殖力を考えた場合にたいして優位性に差がないです。

アメリカザリガニのメスを1匹捕まえて飼育してたらペアリングしてないのに半年後に抱卵したなんてケースは実際に山ほどあります。

③単為生殖は環境変化に弱い

単為生殖は産まれてくる子供に多様性がありません。厳密にはクローンではないですが母親のクローンのようなものだからです。

したがって環境変化に弱く環境が大きく変わった場合には産まれた子供すべて全滅する可能性だってある繁殖方法が単為生殖です。また、アメリカザリガニほど環境適応能力が高くない可能性もあります。

④アメリカザリガニより弱い

ミステリークレイフィッシュが仮に自然界で繁殖しだしたとしてもミステリークレイフィッシュの生息地域はアメリカザリガニの生息地域と丸かぶりします。そしてアメリカザリガニより小型で弱いミステリークレイフィッシュはアメリカザリガニとの生存競争には勝てません。

したがって単為生殖という理由だけでアメリカザリガニを駆逐する勢いでミステリークレイフィッシュが爆発的に殖えることは絶対にありえないです。

アメリカザリガニが存在していない特定の閉鎖水域でその環境がミステリークレイフィッシュに適していたらその特定の閉鎖水域でだけ爆発的に増える可能性はありますが。

飼育環境下で簡単に繁殖してしまうのが怖いところ

ミステリークレイフィッシュが怖いのは繁殖力が強く自然環境に簡単に定着しうることではありません。むしろアメリカザリガニがいる限り国内に定着することはまず無理です。

それよりもミステリークレイフィッシュはザリガニの繁殖経験がない方が単独飼育しているだけでも繁殖してしまいところが一番怖いです。

繁殖して殖えた個体は餌として処分するなり知人や他の愛好家に譲渡するなりして飼育者それぞれが責任をもって終生飼育すれば全く問題のないザリガニです。

飼育環境下での生存に特化して突然変異で誕生?

ミステリークレイフィッシュは人間が管理する水槽内で誕生したと言われていますが、もしかしたら人間が管理する水槽内での生存に特化するために突然変異により単為生殖という能力を手にした可能性も考えられなくないと個人的に思っています。

実際水族館などでそういったケースも実際にあるようです。

トラフザメが“処女懐胎”、3匹の子サメが誕生
オーストラリアの水族館で、何年間もオスとの接触がなかった20歳ほどのトラフザメから3匹の子どもが誕生し、飼育員を驚かせた。
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『ミステリークレイフィッシュは本当に単為生殖を行うため危険なのか?』へのコメント

  1. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/05/08(火) 11:10:23 ID:baeffe1b3 返信

    >繁殖能力は
    >単為生殖の場合、100匹中100匹が繁殖。
    >アメザリ等は単純に♀の匹数。
    それを言うなら自然界で繁殖可能サイズまで生き残れるミスクレの数はアメザリの数分の1以下だと思います

    >クローン繁殖の場合、環境の耐性が高い個体が、生存繁殖してどんどん耐性が進化化…
    がん細胞のようにどんどん増殖していくことを前提にされてますよね?繁殖スピードは優勢生殖と同じなので耐性の進化は同じはずです

    >飼育者のモラルに期待するより、
    >ある程度飼育販売の規制は必要ですね…
    ヤビー違法飼育、密輸横行等の現状を見る限り規制したところでルールを守らない人はいるでしょうしとりあえず規制すれば解決する問題でもないと思います

    北米種に関しては既に規制されてるのに密輸が横行してますしさらなる規制強化は必要だと思います。やるなら先にこっちやってほしいですね

    • 名前:trex 投稿日:2018/05/08(火) 12:20:03 ID:fe14fbdae 返信

      このような件の話題は、規制側の意見が
      クローズアップされますね。

      優位性から考えて…

      1匹いれば単純にアメザリのペア(2匹)に匹敵…
      生存確認できた時点で繁殖可能
      繁殖速度が同じならアメザリよりも有利

      環境適応能力は、未知数な空論でどちら側にも解釈変異…

      想定外がいろいろ発生する日本ですからね。個人的には、在来種の定義と保護はわかりません…アメザリやブルーギルで遊んで勉強出来ましたし…

      • 名前:パープルマスク 投稿日:2018/05/10(木) 09:44:04 ID:f760ad5f6 返信

        私の知り合いの個人ショップさんで1200×50×40水槽にミスクレ1匹とタイゴーストのペアを2ペア入れて飼育していました。目的はミスクレがタイゴーストの餌になり、早くタイゴーストを大きくしたいと思っていたらしいです。その結果1年弱たっていますが、ミスクレの猛威にされされタイゴーストは他の水槽に移したようです。まあ、タイゴーストなのでワイルド個体とは繁殖力は多少は違いますし、限られた空間ですので一概にすべての事象に当てはまるわけではないですが、断然ミスクレの繁殖力のほうが上だったようです。ちなみに今はその水槽にはミスクレが200匹ほどいます。

        • 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/05/10(木) 12:05:56 ID:ff82fea59 返信

          人工的な限られた空間ですとミスクレ(単為生殖)のほうが繁殖力は高いはずです。自然環境であっても閉鎖された溜池のような場所なら同じはずです。単為生殖とはてっとり早く数を増やすための繁殖方法ですのでごく当たり前の結果だと思います。すごく面白い検証結果だとは思いましたが。

          例えばミジンコは単為生殖と有性生殖を場面によって切り替えます。

          またザリガニは個体差もありますがそんなに積極的に共食いをしたりしませんのでミスクレを入れても餌にはならないと思います。現在複数の水槽でアダルトザリガニ+稚ザリの組み合わせで飼育してますがほとんどの稚ザリは襲われることなく成長します。

          アメザリはたった30匹程度が数十年でほぼ全国、離島にまで分布を広げたのに対しミスクレは調べたところ15年前から日本で流通してたようですがそれでもほとんど自然環境には定着していません。勝手に大量に増えるので困って飼いきれなくなって放流した方は結構いたはずなのにこういう結果になっています

        • 名前:パープルマスク 投稿日:2018/05/10(木) 18:03:51 ID:ce05d853b 返信

          なぜ、限らた空間内ではミスクレのほうが多く繁殖するのにも関わらず、自然界ではアメザリのほうが繁殖したのでしょう?

          それは単にアメリカザリガニのほうが繁殖力が強いからでしょうか?とある記事にはミスクレも自然界で猛烈に増えているとも聞きます。謎です。

  2. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/05/08(火) 18:44:52 ID:7ecb5fede 返信

    >1匹いれば単純にアメザリのペア(2匹)に匹敵…
    自然環境下では弱い個体はどんどん自然淘汰されていきますので単為生殖ってだけで驚異と捉えるのはイメージに囚われすぎだと思います。無性生殖のようにどんどん分裂して増殖するわけではないです。

    >環境適応能力は、未知数な空論でどちら側にも解釈変異…
    単為生殖は環境変化に弱いというのは当方の勝手な意見ではなくWikipediaや記事中にはったリンク先のページにも書いてあることです

    http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/070600254/
    単為生殖のプラス面は、生き延びる術を見つけられることだ。しかし、マイナス面もある。2匹の親のDNAが混じることによる遺伝子の多様性が失われるのだ。

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/05/10(木) 22:37:14 ID:f0789e56b 返信

      パープルマスクさん

      >なぜ、限らた空間内ではミスクレのほうが多く繁殖するのにも関わらず、自然界ではアメザリのほうが繁殖したのでしょう?

      有性生殖と単為生殖の違いを調べると分かるはずです

      >それは単にアメリカザリガニのほうが繁殖力が強いからでしょうか?とある記事にはミスクレも自然界で猛烈に増えているとも聞きます。謎です。

      海外の事例ですよね。猛烈に増えているの猛烈がどういうニュアンスなのか分からないのでなんとも言えません。数10年で大陸中なのか特定の池の話なのかも詳細がさっぱり分かりません

  3. 名前:新井 投稿日:2018/11/27(火) 21:55:44 ID:3cb11b05f 返信

    ミスクレをダークブルーにさせる環境はどのようにすればよいですか?

  4. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/11/27(火) 22:31:33 ID:4809ed917 返信

    日光にあてると黒くなりますので日光やライトの光には極力当てないようにすることとあとはカロチンを豊富に含むおとひめのような餌を与えること。そのほかには保護色機能がありますので白系ではなく黒系の底砂にする、こんなところでしょうかね~

  5. 名前:新井 投稿日:2018/11/27(火) 22:40:20 ID:3cb11b05f 返信

    ありがとうございます。
    青ザリ6匹いましたよ。

  6. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/11/27(火) 23:02:50 ID:4809ed917 返信

    おお!今週末買いに行こうと思ってます!

  7. 名前:新井 投稿日:2018/12/01(土) 20:48:46 ID:a478fa176 返信

    こんばんは、買いました??

  8. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/12/02(日) 09:42:18 ID:796bc5694 返信

    おはようございます!まだ買えてないです!
    再来週行けたら~って感じです。