稚ザリの飼育方法についてまとめました

大人のザリガニの飼育はとても簡単です。すごく強いからです。夏場の30度を超える水温にも耐えますし冬場に屋外で越冬することもできます。水質に関してもかなり適応能力がありますし自然界では池や沼などかなり劣悪な環境の場所にも生息してるのがアメリカザリガニです。

ただしザリガニの赤ちゃん(稚ザリ)大人のザリガニと比較すると体力がないためそれなりに注意が必要です。それでも普通に飼育してれば死ぬことはめったにないですが。

ちなみのこの記事は2018年4月に書いたものを読みやすく修正したものです。

ザリガニの赤ちゃんの理想の飼育環境

稚ザリの飼育は個人的には小型の30センチ水槽をおすすめしています。

こんな感じのものです。これはGEX金魚元気セットSでしてこういったセット水槽は稚ザリの飼育に必要なものがひととおり全て揃っているのと値段的にお得です。

水槽のセッティング方法についてはこちらの記事で解説しました↓

稚ザリを購入した場合に稚ザリを落とさないための水槽のセッティング方法について今回写真付で解説してみます。もっと早く解説し...

 

GEX金魚元気セットS

ちなみにGEX金魚元気セットSは下の3つの商品のセット販売でして

それぞれ単独購入するよりかなりお得です。比較するとこんな感じです。

セットで購入 単独で購入
GEX金魚元気セットS 1391円 GEX マリーナスリム 1356円
GEX e~AIR 1000SB 653円
GEX ロカボーイS 626円
エアーチューブ
合計 1391円 合計 2635円

2018/12/18現在

2,635-1,391=1,244円(1,244円もお得です!)

さらに、エアーポンプ(GEX e~AIR 1000SB)は分岐パーツを使うことで複数の水槽にエアーを送ることができますので結構余ります。余ったものはヤフオクで1個200円~300円で販売できます。

したがって実際には1244円+200円の1,444円お得ということになります。

ちなみにエアーポンプの発送は新聞にくるんで定形外発送(落札者負担)で全く問題ありません。amazonでGEX金魚元気セットSを購入すると水槽が厳重にプチプチで包まれた状態で送られてくるためそのプチプチを再利用してそれを使って梱包してもよいです。

プラケ飼育も可能

なお、水槽を準備できない場合は下の写真のようなプラケでも問題ないです。

このプラケは横幅10センチ程度の極小サイズのため稚ザリを1匹2匹単独に近い感じで飼育するのに適しています。これくらい水草を大量に入れておけばエアーポンプなしで問題ありません。このプラケは100円くらいで売ってます。

ダイソーの米びつケースやシューズケースをプラケ替わりに使う方も多いですね。

稚ザリの飼育水温

アメリカザリガニは栄養を十分に蓄えていれば屋外越冬も可能で氷点下でも耐えられます。しかし稚ザリについてはまだまだ体力がないため屋外越冬はちょっとリスクがあります。夏場の高水温も危ないです。

したがって適温としてはだいたい15度~30度くらい、しかもできるだけ水温の変動がない環境で飼育するのがベストだと思います。

観賞用のザリガニは屋外にいるワイルドカラーのザリガニと違って「劣勢遺伝」を持っていますので弱いということを念頭に置いておくべきだと思います。

稚ザリの餌

稚ザリは基本的に大人のザリガニと全く同じものを食べられます。細かく砕いた稚ザリ用の餌というものは必要ありません。当方は大人のザリガニと全く同じようにおとひめEP3をそのまま与えています。おとひめをお持ちでない方はダイソーのザリ餌でも十分です。

むしろ稚ザリのためにと思って餌を細かく砕きますと餌がすぐ水に溶けてしまい水質の悪化を招きますので要注意です。

水質が悪化して一気に全滅ということが一番こわいです。

ブラインシュリンプ

稚ザリにブラインシュリンプを与えると水中でブラインシュリンプをかき集めながら食べる非常に可愛い様子を観察できます。

水草・ワカメ

水草は稚ザリの非常食兼隠れ家になりますのでたくさん入れれば入れるほどよいです。水草を十分に準備できない場合にはワカメを入れてもよいと思います。ただし積極的に入れる必要はありません。代用になるというだけです。

この商品は結構高価なものですが量販店で売ってるようなやっすいもので十分です。塩抜きなどする必要はありません。

注意としましては残ったものを放置すると水を汚しますので食べ残しは数日おきに取り出す必要があります。

水草やワカメではなく家庭菜園のトウモロコシの葉っぱとかを使ってもいいです。

ザリガニの色揚げにアナカリスが有効だということは再三に渡り当ブログでも書いてきましたので結構周知されてきたのではないかと...

落ち葉は絶対入れた方がよい

落ち葉もザリガニの餌になります。しかもワカメ同様に稚ザリの隠れ家にもなりますし入れっぱなしにしておいても水質が悪化することがないためかなりおすすめです。

しかも水槽の見栄えもよくなります。むちゃくちゃ渋いです。

さらに水槽に落ち葉を入れることでタンニンによる殺菌効果等様々な効果が期待できますのでザリガニ水槽には絶対入れた方がいいです。なお、入れる落ち葉はクヌギなどの広葉樹の落ち葉が良いです。

樹種によって水中で腐りやすかったり等々あるためです。

腐葉土は落ち葉より嗜好性が高いので餌になる

腐葉土を水槽に入れるのもおすすめです。

落ち葉同様タンニン等の効果が期待できると思いますがザリガニがとても好んですぐ全部食べてしまいますのでむしろ餌としておすすめです。

なお腐葉土を使用する場合には何回か水でゆすいで沈殿した部分を使うとよいです。洗ってから水槽に投入しないと水槽が泥だらけになります。

ちなみに下の写真はその下処理をした腐葉土です。

腐葉土の処理の方法は下のページをご覧ください。

ミジンコの培養は結構難しいです。 順調に殖えているときは放置していてもどんどん殖えていきますが、水質悪化、酸欠、環境の急変等の理由である日いきなり全滅することは珍しくないです。 以前のこちらの記事で「ミジンコは屋外飼育すると簡単に培養できる」と書きましたが、当時は実際にかなり順調に増えていましたがその後気温の急変で一気...

ちなみにダイソーで売られてる腐葉土は広葉樹が分解されたものではなく木の皮等を混ぜてカサを増した「バーク腐葉土」のためザリガニ飼育には使えません。

以前、クヌギなどの広葉樹の落ち葉(=広葉樹の腐葉土)はカロチンを多く含んでおりザリガニの色揚げに良いと記事に書かせていた...

こちらでも書いてます。

近親交配

北米系のザリガニなどは近親交配が進んでいてかなり弱体化してると思われるものも流通してます。上の記事は当方がブリードした稚ザリを前提に書いていますがそういった近親交配により弱体化してる北米系ザリガニの稚ザリの場合には上で書いた飼育方法よりさらに丁寧に飼育する必要があります。

ちなみに当方が販売してる稚ザリに関しては全て累代が浅く今のところ近親交配の心配は皆無です。累代表記も正確に書いているはずです。

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『稚ザリの飼育方法についてまとめました』へのコメント

  1. 名前:trex 投稿日:2018/04/10(火) 07:49:02 ID:51edc65ea 返信

    稚ザリ時期の飼育環境で、個体サイズに差が出ますね。
    個別飼育では、圧倒的に成長スピードが悪いです。
    同時期の稚ザリで検証2ヵ月で…
    初期サイズ2cm
    多頭飼育 共食い無し〜すべてTL4.3cm
    個別飼育〜TL2.5〜3cm発色悪い

    販売個体は、個別飼育が多いので成体サイズが小さい可能性がありますね。

  2. 名前:bredinjptyo 投稿日:2018/04/10(火) 12:47:08 ID:14eed10cf 返信

    飼育方法により稚ザリの成長スピードに違いが出るという点と、それに伴い成体になった際のサイズにも違いが出る、という内容が抜けてましたね。補足ありがとうございました!

    販売業者の方で農家みたいに土地がたくさんある方ですと稚ザリをプリンカップに入れて倉庫のようなところで平置きで育成して販売してる方はいると思います。

    セメ腺が出てるメスがヤフオク出品されてましたのでまとめて購入したことがありますがセメ腺は出てましたがどれもサイズがすごく小さく(TL5センチ程度?)サイズが小さいと体力もないんでしょうかね。抱卵しても脱卵したりで1匹も繁殖に成功せず、そうこうしてるうちにあっという間に全てバーンスポットで死にました。脱卵もバーンスポットもこの時が初体験でした。

    サイズが小さくても生後期間は結構経ってたんでしょうね。おそらく上で書いたような感じで飼育されてたんだと思います。

    しかし、写真綺麗ですね~!

    隔離ケースは酸素も薄いですし全くいいことがないと思います。嫌な思い出しかありません笑 水のろ過とザリガニの色合いには関連がありそうですね。

  3. 名前:K、加藤 投稿日:2018/08/11(土) 10:43:13 ID:e991d8ff4 返信

    近親交配は弱体化すると書いてありましたが、大学の実験用で近親交配を続けているが異常は見られないと生物学の大学教授が言っていた記憶があります。大学名や個人名は忘れましたがその話どう思われますか?本で読んだのか動画かもよく覚えていませんが「問題ない」が意外だったのでそこだけは鮮明に覚えています。

  4. 名前:ザリラムズ 投稿日:2018/08/11(土) 12:32:00 ID:3bea429d6 返信

    K、加藤さんはじめまして!

    多くの方が誤解されていますが、本来近親交配自体は何も問題ないはずです。したがってその教授のおっしゃってたことは理解できます。

    ではなぜ近親交配は禁忌とされているのか?それは例えば両親のどちらかにわずかでも遺伝子的な欠陥(ヘテロ)がある場合、近親交配をすることでその欠陥がホモ結合して増幅されてしまうからです。

    したがって遺伝子的に欠陥のない両親を種親に用いれば近親交配を繰り返しても理論上は問題ないはずです。

    ちなみにアメリカザリガニを例にとりますとノーマルのアメリカザリガニは近親交配を繰り返してもおそらくそんなに目に見えるほど影響はないはずだと思います。

    ただし白ザリなどのようなアルビノの劣勢遺伝子を持つ個体は視覚障害などのなんらかの障害を伴ってるのが通常であるためこういった個体の近親交配を繰り返すと近交弱勢するはずです。

    またおそらく教授が実験に用いた動物は実験用マウスだったのではないかと推測します。通常実験用マウスはすべての個体が均質になるように近親交配により作られているためその後何代近親交配しても近交弱勢しないはずです。