国内外来種を軽視する風潮(国内外来魚問題等)

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Twitter限定で、だと思いますが「国外来種」を軽視する風潮がありますよね。なぜなんでしょうね。外来種は「国外来種」「国外来種」もどちらも含む概念であるはずなんですが。

ちなみに「国外来種」とは、国内由来の生き物(つまり在来種)のうち、本来の生息地とは異なる地域に移入して生息している生物を指します。

こちらでもこのあたり少し解説してます↓

「外来種」と「外来生物」の違いと「特定外来生物指定の要件」についてまとめました
Twitterを見てますと「外来種」、「外来生物」という用語を結構頻繁に目にします。しかしこれらの用語の正確な定義を

国内外来魚問題

「国外来種」はTwitterで話題になることはほとんどないですが実は「国内外来魚問題」として結構深刻な問題となっています。例えば九州地方に定着してるハスなどがその代表的なものではないでしょうか。

絶滅危惧種が国内外来種に!九州で起こる外来種問題!!

この記事はかなり面白かったのでおすすめです↑

オイカワマルさんのドジョウの放流

オイカワマルさんのドジョウの放流の例でいえば、

外来種を放流するなと啓蒙活動してるオイカワマルさんがドジョウを放流
11/23追記:事後的に魚類学会に放流ガイドラインについて問い合わせを行いました。その結果、今回の騒動オイカワマルさ

同一水系で採集したドジョウであってもそれが逃げ出せば「国外来種」となります。

国内外来種の定義

人の意見はそれぞれなので自分の考えを押し付けるつもりは毛頭ありませんがしかし、「外来種」の定義は「自然の生態系で暮らす生き物にとって外来であるかかどうか」で判断するべきだと考えます。

なぜならば、自然の生態系で生息している生き物にとっては放流によりもともとそこに生息していなかった生き物が突如出現したらそれが生態系を脅かす外部からやってきた外来種であるはずだからです。

放流のリスクは遺伝子汚染だけではない

「同一水系のものであれば遺伝的にほぼ同一であるから放流してもたいして問題がない。」

こう考える方がいるのかもしれませんが放流によるリスクは遺伝子汚染だけではないです。ざっとあげただけでもこんなにあります↓

  • 遺伝子汚染
  • 交雑
  • 生態系インパクト
  • 自然史の不可逆的な撹乱
  • 病原菌の蔓延

主にTwitterで活動してる「意識高い系生物多様性論者」に問いたいのですが遺伝子汚染のリスクさえ回避できたら生態系に与えるリスクはゼロなんですか?

なんだか放流ガイドラインに則っているから全く問題ないみたいなことを言ってますが放流ガイドラインにはそんなことは書いてありません。中高生ツィッタラー諸君を騙すのはいい加減にしてほしいです。

放流ガイドラインについてはこちら↓

日本魚類学会『放流ガイドライン』に関するQ&A
日本魚類学会が「放流ガイドライン」というものを公表しています。正式名称は「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイド

生態系インパクト

放流したドジョウは前述のとおり国内外来種となります。

その意味するところは、田んぼに放流したドジョウが田んぼから外に逃げ出した場合には逃げ出した先の周辺地域の生態系にとって少なからず生態系インパクトが発生するということです。

生物多様性を考えるならば

なお、ドジョウの放流による生態系インパクトが僅かであろうと生態系インパクトを軽視することには大きな疑問が残ります。生態系はバランスにより成り立っており、新たな捕食者が登場したらそのバランスは再構築されるとはいえいったん崩壊するからです。

魚類に限定した生態系ではドジョウは下位に位置する生き物だとしても、自然の里山に生息するのはなにも魚類だけではなく様々な微細な生き物がいます。

そういった微細な生き物にとってドジョウは捕食者です。

生物多様性を考えるならばそういった微細な影響も考慮するべきなのではないでしょうか。

病原菌リスク

放流が行われるとその場所には存在していなかった細菌類や寄生虫がまき散らされる危険もあります。極端なことをいえばパンデミック(Pandemic)です。

ちなみにニホンザリガニに付着する寄生虫(ザリガニミミズ)は地域ごとに明確に種類が分かれていますがこれはニホンザリガニの放流が何万年単位でほとんど行われていないことに起因します。ニホンザリガニは古くから全うな方達の手により大切に守られてきたんだなと感じますね。素晴らしいですね。

なお、オイカワマルさんは「問題のない放流がある」という考えをお持ちのようですが当方は問題のない放流など基本的に存在していない。外来種も在来種も生態系を考えるなら放流するべきではないと考えています。

こちらの記事へと続きます↓

保全という名目で放流が行われるのは魚類関係のみ
保全のために行う放流は問題のない放流である。このようなことを言ってる方がいますね。 生物多様性を保全する放流と
http://crayfish.wpblog.jp/2019/11/08/post-10681/