休耕田を放置することで水田ビオトープになっていいことづくめだという浅はかな発想

 

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本を読んでいて興味深い一文を見つけました。それがこちらです↓

「人間の手が加わって適度に管理されることで生物多用性が向上する。」

人間が自然を管理することで生物多様性が向上する

「人間の手が加わって適度に管理されることで生物多用性が向上する。」というのがどういうことなのか簡単に書きますと、野山を切り拓いて里山が作られるとそこには水田や、水田に水を引く用水路や、さらには貯水池などが作られます。

これにより様々な「生き物の生息地」が生まれ、様々な生き物が里山に生息できるようになります。なおかつそれらの相互作用により複雑な生態系ができあがり生物多様性が向上するんだそうです。

言われてみますと確かに里山にはいろんな生き物が生息してますよね。

水田の管理を放棄すると数100年で荒地に変わる

近年農業就労者の高年齢化などにより地方では耕作放棄地が目立つようになってきているそうです。耕作放棄地とは例えばこういうものです↓

引用元:マイナビ農業

こういった耕作放棄地はそのまま放置してると藪化し、数100年くらいで元の荒れた野山に戻ってしまうんだそうです。

つまり人間が適度に草木を間引いたりすることで自然が元の野山に復元しようとする働き(遷移進行)を巻き戻してるんだとか。

ちなみに読んだのは『生物の多様性ってなんだろう?』という書籍です。

今回の記事はこの本を少し参考にしています。京都大学の研究者らが書いた本です。

元水田を水田ビオトープにして生き物うじゃうじゃ

で、ここで思い出したのがこんなツィートをしてる人です↓

なんだかすごく「的外れ」なことを言ってますよね。放置してるだけで生き物がうじゃうじゃになって良いこと尽くめなんだそうです(笑)小学生みたいな幼稚な発想ですよね。

害虫や病原菌もうじゃうじゃ

生き物が集まるということは水生昆虫などの「良い虫」ばかりではなく「悪い虫(害虫)」だって集まってきます。

虫がうじゃうじゃするということは害虫や病原菌などもうじゃうじゃするのが「自然」なんです。いったい「自然」をなんだと考えてるんでしょうか🤨

他人の迷惑なんて知ったこっちゃない

しかも休耕田を放置するということはその休耕田の周辺地域で深刻な農業被害が発生します。

  • 雑草の種子が飛散したり
  • 害虫被害が発生したり
  • さらに病原菌の発生源となるなど

農家でもない当方ですらこれくらいの想像力が働くというのにオイカワマルさんってこういった想像力が働かない方のようですね。常に自分が正しいと思い込んでて自分の興味の対象である水生昆虫水田雑草のことしか考えてない。わざわざ外来種に過剰にヘイトが向かうような捏造ツィートまでしたりとか。

これは知恵袋からの引用ですが休耕田の放置って大迷惑なんですよ?↓

農業の新規参入者の中に無農薬栽培をしたがる人がいるので、受け入れ側の自治体だったか農業委員会だったかがはっきり「迷惑だ」と言っていました。そこの圃場が害虫の発生源になるからだそうです。

もっと調べればこういった情報はいろいろでてきます。それなのに、こんな小学生みたいな幼稚なツィートをしてる↓

使われてない元水田を生き物がうじゃうじゃいる空間にしてしまえ、というのはそれはそれで良い発想ですよね。

😭😭😭😭

休耕田は再度農業に使われる仕組みを考えるのが正しい

しかも水生昆虫や水田雑草なんかより1000倍くらい我が国の農業生産性や食料自給率のほうが重要です。

つまり休耕田を放置するのではなく休耕田をなんとか再度農業に使われる仕組みを考えるのが正しいです。国もその方向で動いてます。それなのに↓

こういう正しい形の水田ビオトープづくりは、各地で進んで欲しい部分でもあります。

休耕田を放置するのが”正しい”形の水田ビオトープなんだそうです。正しいとか豪語してるところとか呆れてしまいますね。こんなのが全国各地で広まったらたまったもんじゃないです😭

農薬コストがあがってみなさんがスーパーで買うお米の値段もあがりますよ。豊かな日本で暮らしてるから平和ボケしててご存じないのかもしれませんが「世界の食糧問題」とかご存じでない?

種の保全を考えるなら半永久的にやらないと意味がない

また、休耕田を放置してれば確かに1年、2年とかいう短期的なスパンで考えれば水生昆虫などが元水田に戻ってきますのでオイカワマルさんがホルホルしたくなる気持ちは分からなくはないですが、

「種の保全」という意味で考えるならばやるなら半永久的に継続しないと意味がないです。

水源がないのに水辺の生態系が維持されるわけない

しかも元水田ということはそこに水源があるわけではないんです。用水路で貯水池などから水を引いてきて田んぼにしてるだけなんです。

したがって何10年何100年というスパンでこの元水田を放置してたらいずれ水も枯れてただの荒地になってしまいます。

それなのにこんなツィート↓

水源がないのに元水田を放置するだけで水田ビオトープになって生き物(害虫はこないという前提)がたくさん集まってくるという考えはかなり浅はかです。

しかもこんな写真のようなずさんな管理をしてたら外来種が入ってくるのは当たり前なのにまたこういうところに外来種が侵入したらまたぎゃあぎゃあ騒ぐんでしょうか?😭

外来種の侵入によりたった1年間で在来の水草が食べ尽された!!!らしい
みなさんこのツィートを見てどう思いますか? 左;キクモ、ミズオオバコ、コナギ、イボクサ、イトトリゲモなどの水草

もはや炎上芸みたいなものですよね😭

NPO法人が解散したらその元水田もなくなる

またそもそも元水田を管理するNPO法人が解散したらこの元水田もなくなってしまいます。NPO法人だと5年続けばいいところなんじゃないでしょうかね。

株式会社ですら創業から廃業までの年数を平均するとだいたい20年くらいなんですよ?

長くなりますので続きます。

なお最後に1点補足しておきますと、主にTwitterで活動してる自然保護活動家は「生物多様性には外来種は含まれない」と考えているようですが正しい意味の生物多様性とは「外来種を含んだ概念」です。

※そもそも論として生物多様性とは「生物」の多様性ですので在来種だけに限定されていません。ちょっとおかしいですよね。生物多様性に関するいろんな書籍を読んでみましたがこれは共通認識です。

『休耕田を放置することで水田ビオトープになっていいことづくめだという浅はかな発想』へのコメント

  1. 名前:垣屋源八朗 投稿日:2019/11/02(土) 00:12:50 ID:b0d45bc3c 返信

    自称自然保護活動家ってのはろくなのがおらん、ワシの家の近所のNPOにしても環境の保護というのは結構なんだけどこの記事と同じく農家や土地の所有者が無償で土地の税金は所有者持ちで提供して「当然」と来ている上に曰く「本来の自然環境の定義」を聞くと「それは私らが決めた環境こそが日本の自然環境だ!文句があるのか?訴えるぞこの町に住めなくしてやる!」だからお話にならんのですよね、ビオトープを量産して町民が土地の剪定管理(その時点ですでに自然ではなかろう)して奉仕するのが当然と完全に井の中の蛙になって手が付けられん状態ですわ、(近所でも嫌われてる)
    他にも環境保護活動をしてる人らは似たり寄ったりで自分たちが手を付けたものの数を競ったりしているのも問題、ザリラムどんの愉快な仲間(笑)たちだけじゃないというのが問題ですな、

    記事読んでて思ったけど自称活動家やらはどうしても自分たちが縄張りした土地
    だけで自分らのお気に入りの生態系が完成できると思ってる節がありますな、

    ワシは聞いてみたい「本来の」日本の生態系とは?西暦何年からあるいは有史以前の何時からでどの種とどの種が在来でどれが外来って誰も明確に線引きできんのに
    どうやって本来の自然とやらが取り戻せるというのか?
    変わっていかざる負えんのだよ何もかも全く同じと言う訳にはいかん。

  2. 名前:ザリラムズ 投稿日:2019/11/02(土) 12:37:04 ID:9a90ebe2c 返信

    素晴らしいコメントありがとうございます!!!そこまで酷いとは知りませんでした。そんなやり口ですと国から補助金を得られたら丸儲けですね。

    寄付金を集めたり国から補助金を得るためには「どこどこで保全のための〇〇活動をした」という実績をアピールしないといけないんでしょうね。活動によりどんな効果があったではなくどんな活動をしたかという実績(笑)

    外来と在来の区別はかなり曖昧ですよね。外来種を駆除しろとか言ってる人が国内外来種を放流したりなんて日常茶飯事ですし。

    海外ですと500年くらいその土地で生息したらもう在来種でいいんじゃないかという議論もあるようで自分もそういった線引きが合理的だと思ってますがそもそも在来と外来を区別するのはただの人間の都合に過ぎずあまり意味がないと思いますね。