未判定外来生物は税関で全くチェックされてない

※当ブログに書かれている情報は自由にご利用いただけます(商用利用を除く)。ただし「ザリガニパンチ」さんは当ブログの情報の無断盗用厳禁です。大変迷惑しております。あと「ネットストーカーラマシーザリガニ」さんはいい歳したおじいちゃんなんですからネットストーキングを辞めてください!(参考ページ

以前、とある方から未判定外来生物を輸入したらバレますか?と質問を受けました。その際にその方には回答しましたが、未判定外来生物は税関では全くチェックしていませんのでこっそりやればまずバレることはありません。

完全な法令違反ですが個人的には個人で楽しむだけの目的でこっそり飼育するのはまぁありなんじゃないかと思ってます。法律でもそこまで厳しく取り締まっていないというのはそういうことではないかと。ただし密輸してもバレないからと某密輸マンのように堂々と密輸品やその累代品を販売するのは大きな間違いです。

そうやってルールを守れない人間がいるから規制は強化されるのです。生活がかかってるはずのショップでもそういったグレーなザリガニを扱ってたりしますが、そういうのを見ると「この人将来のことまでちゃんと考えてるのかな?ザリガニ全部規制されたら商売できなくなるのに大丈夫なのかな?」って思ってしまいます。

ちなみにこれがその時回答した内容です↓

未判定外来生物は税関では全くチェックされていないのでまずバレないでしょう。そもそも未判定外来生物に関しては同定マニュアルも存在していません。

今回このあたりについて少し踏み込んで解説したいと思います。

未判定外来生物は税関ではチェックされていない

ほとんどの方がご存じないと思いますが「未判定外来生物」は税関ではチェックされていません。これは税関に直接確認した内容です。

電話で担当の方に伺った限りでは「税関で未判定外来生物を見つけたことすらないんじゃないか」ということでした。

ただネットで検索してみますと外来生物法が制定された直後に未判定外来生物の密輸で1件逮捕者がでているようですのでどういうことなのかはよく分かりません。法律を作った直後に見せしめ的に一人逮捕しただけでその後はノーチェックということではないかなと個人的に思ってますが。

生態系等に被害があるかどうか不明

そもそも論としてとして「未判定外来生物」は輸入を規制する必要があるかどうかの判定を行っておらず生態系等に被害があるかどうかも不明な種です。つまり宙ぶらりんの状態です。

外来生物法という法律において輸入禁止だと規制されていない生き物を税関が独自の判断で輸入を止めるということは通常ありえないです。

未判定外来生物の同定マニュアルは作成されていない

税関では「特定外来生物」に関しては密輸されることがないよう目を光らせています。その際に利用するのが環境省が作成して公開している「特定外来生物の同定マニュアル」です。

税関ではこの同定マニュアルに基づき、ヤビーなどの同定を行って輸入を止めます。(甲殻類関係の特定外来生物の同定マニュアルはこちら

それに対して「未判定外来生物の同定マニュアル」は環境省は作成していません。

未判定外来生物の同定マニュアルが作成されていないのにザリガニの専門家でもない税関の職員が独自の判断で未判定外来生物だと同定することが可能だと思いますか?不可能です。

未判定外来生物は税関ではノーチェック

外来生物法では、未判定外来生物の輸入に関しては事前に届出を受けた都度、輸入の可否を判定するというルールで運用されており(税関のこちらのページもご覧ください。)

事前届出されていない未判定外来生物がいきなり輸入されてくることは法律上想定していません。一種の抜け穴だということですね。

これを図解したものが↓の図です。赤の点線内が外来生物法が定めた輸入規制で点線外、一番右の列が法の抜け穴です。

税関ではノーチェックだが検疫所ではチェックされる

繰り返しになりますが未判定外来生物については前述のとおり税関では全くのノーチェックです。外来生物法関係で税関がチェックしてるのは特定外来生物だけです。

ただし生き物関係は後ほど全て植物防疫所、動物検疫所などの各種検疫所に回してそちらでチェックするという建前になっているようです。

ただし現実問題、例えば「農林水産省」管轄の植物防疫所で「環境省」管轄の未判定外来生物のチェックをすることはしないので・・・

画像引用元:wikipedia/農林水産省

『未判定外来生物は税関で全くチェックされてない』へのコメント

  1. 名前:あやしい分析屋 投稿日:2019/11/17(日) 23:56:36 ID:64f3396c0 返信

    >ただし現実問題、例えば「農林水産省」管轄の植物防疫所で「環境省」管轄の未判定外来生物のチェックをすることはしないので・・・

    若干内容不足では無いでしょうか。
    確かに防疫所は「未判定外来生物」のチェック能力は高くないですが、ほとんどの「未判定外来生物」は「種類名証明書の添付が必要な生物」となっています。
    従って、輸入の書類に種類名が書いて合った場合チェック対象となり、「種類名証明書の添付が必要な生物」なのに証明書が無いと廃棄されます。
    また防疫所は指定の場所となっているのでそこ以外の防疫所に持ち込まれると証明書があっても有無を言わさず廃棄されます。
    つまり、種類名を偽るなど確信犯的に送り出し先が協力してくれないと防疫所でも結構な確率で刎ねられるようですよ。
    私の知り合いは、海外のナーセリーがオマケで入れてくれた「種類名証明書の添付が必要な生物」のおかげで3週間近く、本命が受け取れませんでした(笑)

  2. 名前:ザリラムズ 投稿日:2019/11/18(月) 12:41:57 ID:eb417dd5e 返信

    おっしゃる通り最後の部分は若干内容的に不足してますね。そこに気づいていただいたのはさすがだと感じました。

    また、未判定外来生物が植物関係であればおっしゃる通りだと思います。未判定外来生物は税関ではノーチェックですが検疫所(植物防疫所)で再度、種類名証明書などを見ながらチェックする仕組みになってるからです。

    ただしザリガニの場合にはだいぶ違います。ザリガニの場合には税関を通過できるのはアメリカザリガニだけだという前提で種類名証明書と共に荷物が税関から検疫所に送られてそこで抜き打ちチェックがされますが、種類名証明書の記載(Procambarus clarkii)と実際の種が一致しているのかどうかを植物防疫所などで判定することは事実上不可能です。

    確信犯的に送り出し先が協力するというのも証拠があるわけではありませんが実際にProcambarus alleni(アレニークリアという商材名で後に国内流通)が何件も堂々とタイから密輸されているところを鑑みると多いにあり得る話です。

    植物の場合には歴史が長いので輸出国側でしっかりとした産業として行われているのが通常でおかしなことをする業者は通常いないはずですがザリガニの場合には輸出国であるタイは東南アジアの発展途上国でザリガニは全く歴史のない産業ですのでなんでもありです。

    facebookでタイ人と連絡取り合って購入すれば多分なんでも送ってくれるはずです。