イボンヌ・バスキン著『生物多様性の意味』

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イボンヌ・バスキン著『生物多様性の意味』を読んだ感想です。

図書館の返却期限が迫っていてあまり時間がなかったので所々しか読んでいませんがとても面白い書籍でした。

生物多様性とは

まず最初に本書は「生物多様性とは多くの有機体の集合体である」と結論づけています。

ちなみに生物多様性に関する書籍を何冊か読みましたが本書に限らず生物多様性というとだいたいこれが共通認識です。生物多様性とは在来種に限定された概念だなどと書いてある書籍は1冊も見当たりませんでした。

しかし、日本の自然保護活動家は生物多様性とは「特定地点における在来種の種類の豊富さである」というようなかなり狭い視野で考えます。

例えばこの記事↓

ところで外来種の定着は当該地域に分布する生物が1種増えるため、生物多様性は増加するのではないかとの意見がある。しかしながら、外来種は既に原産地において分布しており、新たな地域に定着しても地球全体としての生物種数は変化しない

引用元:北村徹『生物多様性と外来種について-外来種問題の議論を深めるために』

分かる人には分かると思いますがこれすごくチンプンカンプンです。

生物多様性=新種の誕生ではない

北村徹氏の論文どおりに解釈すると、地球規模で考えて種が増えなければ生物多様性と呼べないということになってしまいます。しかしそれでは「生物多様性=新種の誕生」ということになりますが残念ながら生物多様性はそういうことを意味してるわけではないです。

外来生物と外来種は全く違う

その北村徹氏ですが環境保全関連の会社に勤める環境保全関連のコンサルタントのようなんですが、かなりびっくりしたんですが

外来生物と外来種は同じ意味だと間違った理解をしているようです↓

外来生物法第2条に記載されている特定外来生物の定義を読むと外来種、移入種、外来生物という用語は基本的には同じ意味を有しており、特段の区別をする必要は無いと思われるが

この方大丈夫なのかな?と思いました。デタラメにもほどがあるでしょ。オカルトパクリブログはこんなもんじゃなくもっとひどいですがあれに近いものを感じました。

外来生物と外来種は全く異なる概念

以前の記事でも書きましたが外来生物と外来種は全く異なる概念です。

「外来種」と「外来生物」の違いと「特定外来生物指定の要件」についてまとめました
Twitterを見てますと「外来種」、「外来生物」という用語を結構頻繁に目にします。しかしこれらの用語の正確な定義を

当方は自然保護関連に関しては完全など素人なんですが、そのど素人の当方ですら理解している基本的知識をコンサルティング活動で生計を立てているような人が全く理解できていないという事実にびっくりです。

某ドジョウの人もそうなんですがおかしな人が多いです。自然保護界隈には。

生態系における有機体の集合体

イボンヌ・バスキン著『生物多様性の意味』の話に戻ります。本書には生物多様性とは「生態系における有機体の集合体」であると書かれているのですが、

「生態系における有機体の集合体」とは何かを一言で説明するのはとても難しいですが、例えば土壌生物による土壌改良の働き、植物による気候や大気への影響、水による大地の浸食による養分の流出などなどなどを含めた生態系のサイクルという意味です。

詳しくは本書をお読みください。

アクアリウムとかワラダン飼育とかザリガニ飼育にいろいろ通じるところがあります。分かる人には分かると思うんですが。

土壌生物

本書の面白かった箇所を少しご紹介します。

土壌には土壌生物がたくさん生息していて例えば生き物の死骸、落ち葉などを分解することで植物が栄養として利用可能な養分を植物に提供している。

ちなみに土壌生物とはみんなが大好きなダンゴムシやワラジムシ、そしてミミズやら細菌やらいろいろです。

植物が気温や気候に大きな影響を与える

植物の働きによりその土地の乾燥を防ぎ、砂漠化を防止している。

近年地球温暖化という言葉をよく目にします。

しかし、実際気温が上昇しているのは主に都心部などの局所的なものに過ぎず、全世界規模で考えるとむしろ地球全体としては緩やかに寒冷化していると言われています。

これは完全に相反することなのでどういうことなのかよく分からなかったんですが本書を読んで納得しました。詳しくはそのうち別の記事で。