外来種を含めた多様な種と人間活動との調和が美しい

生態系というものは一定ではなく常に変化しています。

短期的には季節の移り変わりや台風などの災害により、長期的には地球の気候変動によっても。

また例えば里山の自然は野山を切り拓いてそこに復元してできた新たな生態系でして、そこに生息している生き物や植物のほとんど全てが国内外来種・国外外来種です。

詳しくは以前の記事で書きました↓

福井県で最後のデンジソウ。 中池見に来たことがある人なら知っているかもしれませんが、農薬に弱いデンジソウもここでは...

しかし外来種などがいろいろ混じりあってても台風などの災害により自然が破壊されても「自然の復元力」によりやがて安定し調和します。またその調和した状態はとても美しいです。それが里山の自然です↓

またそれが「生物多様性」です。

なお、この記事は2019年10月に公開したものを読みやすく整理して再公開したものとなります。

手つかずの自然なんて日本にはほとんど存在しない

それに対して、自然保護活動家の人達は国外外来種の存在をとにかく目の敵とし、例えばアメリカザリガニなどの国外外来種は日本の自然には存在してはいけないものだと断罪します。そのためにデマをでっちあげて国外外来種に過剰にヘイトを集めようとしてるおかしな学者までいる始末です。

みなさんこのツィートを見てどう思いますか? 左;キクモ、ミズオオバコ、コナギ、イボクサ、イトトリゲモなどの水草が大...

しかし外来種(国外外来種・国内外来種)が一切存在しない「手つかずの自然」なんて日本だと屋久島奄美大島のマングローブ林くらいしかないですよ?里山は外来種だらけですし。

引用元:九州の世界遺産

しかもこのマングローブ林ですら草木の樹齢的にまだ数100年程度しか経過していないのではないでしょうか?

自然と人間活動との調和

外来種は生態系の調和を乱すので悪といえば「悪」ですがそもそも里山は外来種ばかりです↓

福井県で最後のデンジソウ。 中池見に来たことがある人なら知っているかもしれませんが、農薬に弱いデンジソウもここでは...

しかし外来種を含めた多様な種と人間活動との調和が美しいのです。手つかずの自然だけではなくこれも自然なのでは?↓

その「調和の美」を究極まで追い求めたのがイングリッシュガーデンです↓

調和してたら人工的なものであろうとなんでも美しいのです↓

外来種がそこにいるのはあたりまえです。それが「生物多様性」です↓

こういう公園を見て

  • 樹木が外来種だからだめだ
  • その付近の土地の在来種系統を植えて環境に配慮しろ
  • 自然とミスマッチだ。心がときめかない

などと思う心の狭い人は誰もいないんですよ。某自然保護活動家を除いて。

門脇浩明著『遺伝子・多様性・循環の科学とは』

最後に面白そうな書籍をご紹介します。

写真に写ってるのは多分全部「外来種(国内外来種・国外外来種)」かな?

目次を見る限り今回の記事の趣旨と近そうです↓

  • 第1部 進化と生物群集をつなぐ
    • 進化から群集へ
    • 群集から進化へ
    • 外来種における生態と進化の相互作用
    • 外来種管理への応用は可能か
  • 第2部 生物群集と生態系をつなぐ
    • 生物多様性と生態系機能―実験系から自然群集・生態系へ
    • 湖沼生態系における生物と物理環境の初互作用
    • 環境汚染による撹乱が及ぼす微生物生態系への影響
  • 第3部 進化、群集、生態系をつなぐ
    • 生態系とダーウィン・マシーン―マイクロコズムから見た適応進化
    • 呼吸の多様性が駆動する元素循環
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