抱卵したザリガニメスの管理方法

 

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たまに質問をいただきますが今回は「抱卵したザリガニメスの管理方法」について解説します。保存版です。なお、ザリガニ界隈では古くから次のような根強い噂があります。

  • 抱卵したメスは餌を食べない
  • 抱卵したメスには餌を与えないで「餌切り」するべき

それに対して当ブログによる観察と検証により、次のような事実が判明しました。

  • 抱卵したメスも実は餌を食べる
  • 抱卵したメスに餌を与えないと食卵のリスクがある
抱卵中のメスも餌を食べるので抱卵中のメスにも餌を与えてください
一般的に抱卵中のザリガニのメスは餌を食べないと言われています。 実際、抱卵中のメスに餌を与えてもすぐには食べな
抱卵中のメスザリガニに餌を与えないと食卵する
この記事は2018年10月に公開したものですが未だによく分からないことを言ってる方がいたのでせっかくなので読みやすく

結果として現在は抱卵したメスにも餌を与える方が圧倒的に増えてきているのが現状ではないでしょうか。

抱卵後孵化までの期間は基本30日

前置きが長くなりました。

抱卵した卵の管理方法ですが、ザリガニの卵は通常、抱卵後約30日くらいで孵化します。

【観測史上最短】ザリガニの最短繁殖記録
ザリガニのペアリングからちょうど30日後に繁殖子離れ成功という当方基準で観測史上最短のザリガニ繁殖記録を達成しました

低水温だと孵化期間が長くなる

なお、孵化期間は一概に30日とはいえず厳密には水温とかなり対応しています。水温が高いと孵化までの期間は短くなり、逆に水温が低いと孵化までの期間が長くなります。

↓の記事でも紹介してますが抱卵までの期間が2か月くらい掛かったという事例があったようです。当方の経験上でも実際そんな感じです。

ブルーザリガニ繁殖日記vol.6 卵が孵化しました!
前回の記事の続きです。 ブルーザリガニ繁殖日記 1/10に抱卵したブルーザリガニの卵ですがおととい2/1

したがって目安として水温が15度を下回る場合には母体の体力という面からも加温してあげたほうがよいです。なお加温とはいっても26度とかまで加温する必要はなく20度前後で十分なためエヴァリス プリセットオートヒーター 10wのような1個千円もしないヒーターで十分です。

こちらの記事あたりも参考になるかも↓

ザリガニは全ての種類で無加温飼育が可能。屋外越冬も。
ドワーフザリガニやバスキューザの飼育で冬場加温したほうがよいですか?というような質問を最近よくいただきます。そこでこ

高水温の場合には餌をあげないと繁殖に成功しない

なお、当ブログでは抱卵したメスのザリガニであっても食べ残さない程度に様子を見つつ餌をあげることを推奨していますがザリガニは非常に繁殖力が強いため夏場以外は別に餌をあげなくても繁殖に失敗することはないです。繰り返します。夏場以外は餌をあげてもあげなくてもそんなに大差ないです。

しかし、水温が30度近くなるような夏場には抱卵したメスにも餌を与えないと繁殖に成功しません。ほとんど食卵してしまいます。これは2年間かけて当方が実際に検証した結果です。

ソイルを敷いてると良いはず

レッドビーシュリンプなどのシュリンプの繁殖ではソイルを敷くのが鉄則です。そしてシュリンプとザリガニはどちらも同じ甲殻類で生態などがとても近い生き物です。

当ブログでは管理面からザリガニの飼育に際しては大磯などの砂利を推奨してますが(実際それで全く問題なく飼育繁殖可能)そもそも自然界のザリガニが生息する場所は通常「湿地帯」です。要は泥地ですね。

そしてこの泥にはいろんなミネラルなどの養分が含まれていたり水質も弱酸性でかなり安定しています。

したがって繁殖成功率を考えた場合にはザリガニのメスはソイルを敷いた水槽で飼育してその環境で抱卵させたほうが繁殖成功率は格段とあがるはずです。特にBKG(青白ゴースト)などのような改良が進んでいるものに関しては特に。

これは卵生メダカの繁殖で使われる長繊維ピートですが、ザリガニ飼育でもいろんな使い道があると思います。こういうものが部分的に堆積してるような場所が北米種ザリガニの本来の生息地です。ほぼ腐葉土と同じようなものですが腐葉土のようにドロドロではない分使いやすいかと。

抱卵するのは大潮の日が多い

そういえばザリガニが抱卵するのは大潮の日が多いです。

ザリガニメスが抱卵するのは大潮の日(満月・新月)が多い
ザリガニのメスが抱卵するのは大潮の日が多いです。ペアリングを済ませたメスを毎日観察しているとだいたい大潮の日に抱卵し

母ザリと子供を離すタイミング

母ザリと子供を離すタイミングとしては、稚ザリを多く残したい場合には少しでも早く母ザリを稚ザリ達を分けたほうがよいです。母ザリはお腹が空けば稚ザリをどんどん食べます。

詳しくはこちら↓

稚ザリを母ザリから離すタイミング~母ザリは脱皮したら性格が豹変するのではない
稚ザリを母ザリから離すタイミングについてまとめてみます。 なおこの記事は2018年1月に公開した記事を読みやす

せっかくなので母ザリと稚ザリ10匹ほどを一緒にしておく検証をしてみたところ丸一日で稚ザリが結構食べられていました↓

抱卵後しばらくするとメスは脱皮する

ここからはオマケでナイトメア界隈ネタです。気に障る方は読まないほうがよろしいかと。

ザリガニのメスの脱皮のタイミングには決まった周期があり、通常抱卵したメスは子育てが終わったくらいに必ず脱皮します。

しかし中には抱卵中に脱皮してしまう個体もいるようです。なお、抱卵中にメスが脱皮してしまうのを「餌をあげたことが原因だ」とろくに検証しないで決めつけてる人がいますが

それがこのツィートの画像ですが↓

餌を与えたことが直接の原因ではなく、前述のとおり「冬場水温が低くて孵化までの期間が長かったので孵化までもたずに脱皮してしまった」可能性のほうが高いのでは?

そもそもザリガニのメスが抱卵後子育てが完了したあたりで脱皮する理由が何故なのかはいまだによく分かっていません。もし仮に抱卵後50日くらいで脱皮するというメカニズムになっているならば、冬場水温が低下して孵化までの期間が60日以上掛かる場合には抱卵中に脱皮してしまう可能性大です。その場合餌とは無関係です。

抱卵したメスが脱皮しないで連続抱卵する例がある?

あとこれ↓

この発言の経緯に関しては先日のこちらの記事で書きましたのでそちらもぜひご覧いただくとして、「抱卵後脱皮しないで連続抱卵した」と本人は主張しているようです。しかしそもそもこれ本当かどうか不明です。

むしろ、脱皮したのを気づかなかっただけの可能性のほうが高いのでは?なぜなら

  • 抱卵中餌切りしてるらしい
  • 当然抱卵する以前から餌は食べていない
  • となると脱皮してもほとんどサイズアップしない
  • そもそも人間がザリガニの脱皮の瞬間に遭遇することは結構まれ

つまり、脱皮の瞬間を見てなくてサイズアップもしてない、脱皮殻も見かけなかったということから脱皮しないで連続抱卵したと思い込んでるだけの可能性。。。

『抱卵したザリガニメスの管理方法』へのコメント

  1. 名前:cinditt 投稿日:2020/06/20(土) 16:05:40 ID:d06fa12c0 返信

    こんにちは。
    いつもブログ拝見させていただいています。

    ザリガニの脱卵について
    お聞きしたいのですが、
    2月に購入させて頂いてからスケミッティが立派に成長しました。
    60㎝のスリム水槽で飼育していましたが
    4㎝くらいのママザリが次々と抱卵したのですが、次々に脱卵しています。
    抱卵したザリガニは3匹ですが。
    試験紙からの判断ですが、亜硝酸、硝酸塩はよく分解されているようで生物濾過も進んでいてるようです。
    pHも弱酸性です。25℃前後。
    ピュアブラックソイルで竹炭やヤシガラなど入れていて餌もしっかりと与えていたのですが、何故か脱卵しています。
    青が綺麗になるようにカバーで覆って、
    余り明かりが当たらないようにしていました。
    混泳しているチェリーシュリンプは孵化していました。
    少し気になるのは、そだてーる0号が地に落ちる前に少し流されるくらいの水流です。少し強いのかなと思いました。
    また、プラナリアも発生しています。

    原因がわかりません。
    何故でしょうか?

    長文失礼しました。

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2020/06/20(土) 16:27:04 ID:151873eb6 返信

      cindittさんいつもブログご覧いただきありがとうございます!

      脱卵の原因はまさに水流だと思われます。上部フィルターをもし使っているようでしたら使用は辞めたほうがよいです。ドワーフに限らずアメリカザリガニなどの飼育に際して上部フィルターは汚れを巻き上げるため害悪に近いと思います。そもそもドワーフもアメリカザリガニも水が淀んだ場所に生息してる生き物です。

      スポンジフィルターや投げ込みフィルターを使ってる場合でもエアーが強すぎると良くないですのでエアーは弱めのほうがよいです。

      逆にカンバルスなどで渓流に生息してるような種類であれば上部フィルターは有効だと思いますが。

  2. 名前:cinditt 投稿日:2020/06/20(土) 19:04:04 ID:b232c6ad9 返信

    すいません。
    別のところにコメントを書いてしまったかもしれませんが、見つけれなくてこちらに書き込ませていただきます。

    こちらこそいつもお返事ありがとうございます。
    助かっています。

    水流ですか‥。
    同居のチェリーシュリンプが孵化したので
    もしかしたら大丈夫なのかなあと思っていました。

    脱卵するので何とかしたいと思い、
    60㎝のスリム水槽が小さいのかと思って、
    水槽を大きくして外部濾過を導入してしまいました。
    シャワーパイプの穴を大きくするなどして水流は出来るだけ弱くしていますが、それでも少し強いと思います。

    最後の抱卵個体がいますが、エアレーションのあるサテライトに移動しています。
    ザリラズムさんはお勧めしませんと、どなたかに仰ってましたが。

    現況の私の水槽(底面濾過、外部濾過、水槽60×30×30)で抱卵すればサテライトに移動するとして、孵化するまで育てられるでしょうか?
    水流が強いと言っても淀み?が発生する場所は存在すると思うので。

    また、1度脱卵した個体はフォームが合えば再度抱卵するのでしょうか?

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2020/06/20(土) 22:18:26 ID:151873eb6 返信

      やはり上部フィルターですね。上部フィルターはアメザリドワーフ系には向きません。

      サテライトはどうしても溶存酸素量が低くなってしまうのとザリガニは底で暮らす生き物ですので多分ストレスがあるんじゃないかと思います。CPOやバスキューザではことごとく失敗しました。基本的にザリガニは他のザリガニを襲うということはしませんしむしろ群れとはいかないまでも集団で生活する生き物ですので隔離せずそのままのほうが最終的に良い結果が望めると思います。

  3. 名前:cinditt 投稿日:2020/06/20(土) 22:55:56 ID:b232c6ad9 返信

    わかりました。
    工夫して色々やってみます。

    ところで、脱卵した個体はフォームが合えば再度抱卵するのでしょうか?

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2020/06/21(日) 00:03:54 ID:b82cff8ee 返信

      ザリガニが脱皮毎にフォームの切り替えを行うという話をたまに目にしますがこれまでかなりの数の検証をしてきましたが全く関係ないと思います。ただの根拠のないデマの類だと思ってます。

      なおドワーフに関しては抱卵後脱皮しないで毎回2回連続抱卵するとどっかでチラッと聞いたような記憶がありますがうちにはメスが大量にいすぎて全く確認したことがないので本当かどうか全く分かりません。このあたり観察いただいて真相究明していただけますとありがたいです。

  4. 名前:cinditt 投稿日:2020/06/22(月) 11:19:12 ID:59ba565ba 返信

    フォームはデマですか。
    セメント線は関係あるんですよね?

    抱卵していた最後の個体が脱卵しましたので、ペアリングして検証してみますね。
    大量のメスがいるんですね。
    いいですね。
    私の方はメスはあまりいないので、
    またヤフオクでお世話になるかもしれないです。

    • 名前:ザリラムズ 投稿日:2020/06/22(月) 15:32:27 ID:458946be6 返信

      フォームに関しては繁殖不能フォームから繁殖可能フォームになる切り替えが生涯に1度だけ発生するということしか当方は確認できてません。

      脱皮毎にフォームを切り替えるという説は以前どっかの記事でも書きましたが屋外生息のザリガニが冬季だけ繁殖不能フォームになるということであれば一応合理性があるのでもしかしたらありうるかもと思いますがもしそうならば秋と冬に屋外生息のザリガニが一斉に脱皮しなければいけません。しかしそんなことはないです。

      また今年の冬に検証のためにザリガニを屋外飼育してましたが春になっても脱皮することもなかったです。

      脱皮毎にフォームが切り替わるとかいう説は実際に誰かが検証したわけではないですしむしろだれも検証すらしたことがない可能性もあります。自分で検証したわけでもないのにどっかに書いてあるとか誰かが言ってるとかその程度の情報をある程度経験豊富だとされてるような飼育者ですら簡単に真に受けて信じてしまっていて本当かどうか確かめようともしない。それなのに引き続きデタラメな情報を巻き散らかす。ザリガニ界隈のいつものアレですね。非常に低レベルだと言わざるを得ません。

      ザリガニ界隈では学名間違いが横行してますしそれに何年ものあいだ誰も気づかない。学名間違いを指摘されても堂々と間違った学名を使い続ける変な人がいる。学名すら正しく使えないような人をザリガニについて詳しいと過剰に持ちあげてしまう。こういうのもそうですが本当に気持ち悪いです。