アメリカザリガニは水草を刈って環境を改変するのではない。ただ齧ってるだけ。

 

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外来種アメリカザリガニは自分に都合よく環境を改変するなどというヘンテコ論文が発表されています。しかもこの論文を根拠にアメリカザリガニは侵略的だー!環境改悪能力だと?!最悪だ~!などと大騒ぎしてる人までいる始末。

先日の記事でも触れましたがこの論文(文献)はいろいろと内容がおかしいんですが、

ザリガニ生息地の水が汚れてることが多いのは本当にザリガニのせいなのか?
ザリガニは水を汚すとよく言われます。 しかし、ザリガニが水を汚すってすごく意味不明でずっと疑問に感じてたんです

まずザリガニのハサミには切断能力などないですし、ザリガニは水草をただ齧ってるだけ。それなのに、「外来種アメリカザリガニが意図的に自分たちに都合よく環境を作り変えるために水草をハサミで刈ってる!」「アメリカザリガニの成長戦略だ!」などと都合よく解釈できるとは発表者のおじさまがた想像力が豊か過ぎませんか?それってただの空想ですよね。

西嶋翔太、西川千里、宮下直

水草がなくなることによるデメリット

だいたい水草がなくなったらアメリカザリガニは身を潜める場所がなくなってアオサギなどの鳥に狙われやすくなるデメリットがあります。

しかし水草がなくなったほうが水生昆虫を捕まえやすくなるメリットのほうが上回るからそこらへんをアメリカザリガニ自身が静に分析して判断してるってことなんでしょうか?そんなのありえなくないですか?笑

アメリカザリガニには高い知性があってとても賢い生き物だとは思いますがそこまでの判断力があるとは到底思いません。

また仮に水草を刈ったら水生昆虫を食べやすくなるってことを経験上学んでいてそれを行動に移しているとしたら、、、それってむしろものすごいことなんじゃないですか?アメリカザリガニの生態ってものをもっと真剣に研究すべきって話になりません?

アメリカザリガニは住みよい環境に移動できる

繰り返しになりますが冒頭のおじさまたちの主張は色々とおかしいんですがまぁそれは置いといて、アメリカザリガニは地上を歩いて移動することができます。

つまり、生息環境が自分にとって都合が悪かったり居心地が悪かった場合には住みよい環境に移動するだけ。アメリカザリガニを数年前から水槽100個くらい並べて飼育してますがそんなもんですよ。ちなみに当方はただの一般人ですが冒頭の東京大学のおじさまがたより100倍くらいザリガニの生態に関して詳しいですよ。

ザリガニが意図的に何かしらやってることとしたらせいぜい砂利を運ぶことくらいです。

ザリガニは意図して水生昆虫を捕獲してない

あとそもそもかなり多くの方が勘違いしてると思うんですがアメリカザリガニは自分で意図して水生昆虫を捕獲などしていないです。

下の動画は外来種アメリカザリガニが在来種のヤゴ(水生昆虫)を捕らえて食べる様子を撮影したものですが動画を見ていただければわかるとおり第二胸脚でヤゴに触れた瞬間食べられそうだったから自動的に口に運んだだけ。意図してハサミでヤゴを掴んで捕獲したというようなことは一切ないです。

よ~~く見てくださいね。このアメリカザリガニの行動は意図してヤゴを捕らえるためのものですか??違いますよね。

大量にアメリカザリガニが溜まってることがある

自然界に生息するアメリカザリガニは特定の場所に大量にいることが多いです。例えばこういう系の動画とか色々ありますよね↓

ちなみにこれは某ユーチューバーがザリガニは外来種だから車で引きつぶして駆除したとか美談のようにツィートしてザリガニ飼育者などから反感を買いまくって炎上したときのものですw

ちなみにこういうアメリカザリガニが大量に溜まってる場所というのはその場所でザリガニが大量繁殖したのではなく、周辺から集まってきたものです。

なぜ一か所に集まってきたのかと言いますとこれにも理由があって例えば次のようなものです。実際の原因としてはもっと色々あるのかもしれませんが。

  1. 水田に撒かれた農薬が水路に流出したので逃げてきた
  2. 水路の水が枯れたので別の水のある水路に集まってきた
  3. 水路にウシガエルなどの天敵が出没したので逃げてきた
  4. 台風などにより特定の場所に流れて溜まった

アメリカザリガニは住みよい環境に移動できると前述しましたがこういうことです。

これに関連して「外来種アメリカザリガニが未定着の場所に外来種アメリカザリガニが新規に定着しうるか」ってことも書きたいのですが長くなりますのでそれはまた次回にします。なおこれ外来生物法によるザリガニ規制を考えた上で超重要な意味があります。

ザリガニは理由もなく脱走しない

最後に、ここから少しザリガニ飼育者のみなさんにとって面白い内容になるかと思いますが、世間一般的に「ザリガニは脱走する」とか「ザリガニを飼育する際には脱走対策をしなければいけない」などといったことが広く一般的に言われていますがそうじゃないよ、ザリガニが脱走するのには必ず理由があるから脱走原因を特定して改善すれば脱走なんてしないですよ。

っていうのが2018年9月に公開した下の記事の内容でした↓

脱走理由を考えず脱走対策だけするのはザリガニの虐待飼育
先日、ザリガニの脱走対策について記事を書きました。 今回の記事はその続きです。そして今回の内容が本当に

ザリガニの脱走には理由がある。理由もなく脱走なんてしないってことなんですが、今回の記事を読んでいただけますとなるほどなって思いませんか?

ザリガニは脱走の名人だから理由もなく脱走しようとするのではなく、水槽内の環境が居心地が悪いから別の環境に移動しようとしてるだけ。実際当方宅では水槽100個くらい並べてザリガニを飼育してまして脱走対策なんて全くしてないですがザリガニが脱走することなんて月に1回あるかないかです。

それなのにあくまでもザリガニは理由もなく脱走しようとする脱走の名人だと思いますか?

ちなみにこういう4面ガラス張り水槽はザリガニにとって最高に落ち着かない環境なのでこういう感じで飼育してたら隙あらば脱走しようとしますよ。

プロが解説するザリガニ飼育方法(基礎編)
ザリガニの飼育方法について解説します。ちなみに今回の内容は基礎編です。したがって基本的なことしか書いてませんがザリガ